エピソード262『麻雀』


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エピソード262『麻雀』

「こんにちは〜〜〜、寧さん急に呼び出していったい何を するんですか?」
「この前ゲーセンに言ったとき……」
影跳
「ああ、りん姐さんにけちょんけちょんに負けたときか」
「(ドカ、バキ) あの時のことは言わないで……」
影跳
「わ……かり……ま……し……た」
「ま、その時に影跳が脱衣麻雀をやっていてね」
「(ジロ) 影兄、不潔」
影跳
「えっ……」
「最低、すけべ、変態、(自主規制)、(ピー)……」
影跳
「なんで、脱衣麻雀でそこまで言われなあかんねん」
「まー、まー、影跳も男なんだから……それで私も麻雀が したくなって急遽あんたをを呼びだしたって訳」
「でも、僕、賭事は……」
「たまちゃん、私のこと見捨てるのね、ぴーーー(嘘泣き)」
「うぐ……な、泣いても賭事なんて……」
「(泣き止んで) あっそ、たまちゃんこの勝負から逃げる 気なんだ負けるのが恐いんだ、ふーん、なら仕方ないわね」
「(むっ) 僕が勝負を投げ出すわけないじゃない、やるよ」
(にやり)
影跳
(また姉ちゃんの策略にはまってる……はぁ)
「さぁ、寧さん、はじめましょ。後で泣いたって遅いんだ から」
「えーとね、レートが……くらいで、ルールはありあり。
焼き鳥、箱割れ罰金、裏ドラチップ有りのやくざルールね(^^)」
影跳
「えっ、一応、環は高校生なんだから、そんなルール……」
「影兄、どうせ私が勝つんだから関係ないわ」
「さて、みんなの了承を得たって事で、さぁ開始よ」
影跳
「俺の意見は?」
「当然却下」
影跳
「しくしく」

(三人で三人打ち麻雀を始める)
 しばらくして

影跳
「ロン、イーぺー、サンアン、ドラドラ、裏ドラ、&チッ プ」
「きー、影兄にまで、次よ」

(ジャラジャラ、カツン、カツン)

「ロン、字一色、大三元、ダブマン(^^)」
「きゃー、また箱割れ(T_T)」
影跳
「しかもまた焼き鳥だよ」
「次のハンチャンこそは……」
影跳
「もうやめたら」
「勝つまで、やめない」
「そうそう、その意気よ(^^)」

しばらく……。

「ロン、……跳ねマン」
「また箱割れ&焼き鳥」
影跳
「ツモ、……満貫」
「また……」
「ロン、……ば・い・ま・ん(^^)」
「きーーーー、またよ」

ってなことが続く……

「ぜーぜー、次の勝負よ」
影跳
「悪いこと言わないからもうやめとけって」
「いやよ、負けたまま引き下がれないわ」
影跳
「お前、いまので、負け5万円越えたぞ……」
「(ピク) やだーー、勝つまでやるんだーー。ぴーーーー」
影跳
「(寧に向かって) 姉ちゃん、無理矢理引き込んだんだか ら、どうにかしてくれよ」
「ちがうわよ、たまちゃん乗り気だったじゃない」
影跳
「ね・え・ちゃ・ん(軽くにらむ)」
「わかったわよ。 (泣いてる環に向かって)たまちゃん、 ほら眠くなってきたから今日はお開きにしない?」
「まだ、やるのー(T_T)」
「たまちゃん、眠気が襲ってて実力の半分も出せない私に 勝って嬉しい?  ま、勝ちは勝ちだからそれでもいいけど……そんなのいやでしょ」
「う、うん」
影跳
(さすが年の功、伊達に歳食ってないな)
(さりげなく、影跳の足を踏む) 「それじゃまた、明日にしよ」
「わかったよ。
でも明日こそ、絶対勝ってみせるからねぇ〜〜(泣きながら走り去る)」
影跳
「どうすんだよ、明日もきっと泣くよ」
「大丈夫、明日までに自動麻雀卓を改造して、たまちゃん の居る位置に良い牌が来るように細工しとくから(^^)」
影跳
「それなら良いんだけど……あいつ弱いくせに負けん気強 いからなぁ(嘆息)」

翌日

「ぴーーーーー明日こそ絶対勝ってやるぅーーー(T_T)」
「……何故、あれで一回も上がれないの……?」



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