琢磨呂 :「愛の流れはやがて恋を育み、流れに乗りし恋人は止まる
所を知らず。しかれど河いつしか途切れ海原へと向かわん。
海原にいでし恋人は愛の流れを停め、こいの育みを停めん
とす。そこより歩み行く先は何処へか……」竜胆 :「なーに寝惚けてんのヨ? 岩沙」琢磨呂 :「ん……ああ、姐さんか……いやね、恋だの愛だのを追求
したその先には、人によって色々な結末があるんだろうな
ぁって。愛を水に、そしてその愛と言う名の水からつくら
れた恋と言う流れが次第に大きくなり、結婚と言う河口を
目指して進む……そして結婚と言う河口に到着したあと、
どう流れるんだろうなぁって」竜胆 :「なんか、ムツカシイこと考えようとしてない? あんたに
似合わずさ」琢磨呂 :「ほっときゃァがれ! おぢゅけんで、少々おセンチになっ
てるんだよ、多分」竜胆 :「ふーん……でも、岩沙ってたまにそういう一面を見せる
よね」琢磨呂 :「な……なんだよいきなり」竜胆 :「ふふふ」