- かなみ
- 「父様、父様っ!」
- 観楠
- 「ん、なにかな?」
- かなみ
- 「あのね、ケーキほしいの」
- 観楠
- 「ケーキ?」
- かなみ
- 「おたんじょうびのケーキ、ほしいのっ」
- 観楠
- 「誕生日のケーキって、かなみちゃんの?」
- かなみ
- 「かなみのじゃないのっ! ミかのっ!」
- 観楠
- 「ミかの?」
- かなみ
- 「大輔兄様がいってたもん! ミか、おたんじょうびなのっ」
- 観楠
- 「えーと……」
- かなみ
- 「ケーキほしいのっ! ミかのおたんじょうかいするのっ!」
- 観楠
- 「……」
- かなみ
- 「ねぇ、父様っ!」
- 観楠
- 「……かなみちゃんは優しいね」
- かなみ
- 「だってミか、かなみのいもうとだもん!」
- 観楠
- 「よし(笑顔) じゃ、ケーキ買って帰るからね」
- かなみ
- 「あのね、ミかにはないしょなの」
- 観楠
- 「あ、そうなんだ」
- かなみ
- 「びっくりさせてあげるの!(にこっ)」
- 観楠
- 「みんなも呼んだ方がいいかな?」
- かなみ
- 「うんっ! あのね、大輔兄様と、朝兄様と……」
- 大輔
- 「で、三次会くらいには、俺のアパートで身内だけのバー
ティーかな?(笑)身内ってのは、他の幻獣たちのことデス」
- 竜胆
- 「とは言っても、最近ウチに帰ってきてないんです」
- 大輔
- 「へ? じゃあどこに?」
- 竜胆
- 「たぶん店長さんチだと思います」
- 大輔
- 「……じゃあ好都合だな。絶対来るだろーし」
- 観楠
- 「はーい……あれ、竜胆ちゃん」
- 竜胆
- 「こんばんわ。あの、ビィこっちに来てませんか?」
- 観楠
- 「あ、うん。昨日から入り浸ってるけど……なにかやらか
した?」
- 竜胆
- 「いえ、そーいうのじゃなくって☆」
- 観楠
- 「奥でミかと一緒にいるんじゃないかな。どうぞ、あがっ
てよ(笑)」
- ビィ
- 「あ、あぎゃっ(汗)」
- 竜胆
- 「じゃ、借りていきますね☆」
- ビィ
- 「あぎーっあぎーっ!」
- 竜胆
- 「ほーう。飼い主に抱かれてその態度。良い度胸だ……」
- ビィ
- 「あ……あぎっ☆(急にいい子ちゃん)」
- 竜胆
- 「わかればよろしい」
- 竜胆
- 「(おっほん) 君に、重大な事項を伝える。ちゃんと聞く
よーに」
- ビィ
- 「あぎっ」
- 竜胆
- 「明日はな……君のお気に入りのミかの誕生日なのだ」
- ビィ
- 「あぎ?」
- 竜胆
- 「……誕生日というのは、それはめでたい日なのだ。だか
ら、祝ってやらねばならん」
- 観楠
- 「ミか、誕生日って知ってる?」
- ミか
- 「たんじょうび?」
- 観楠
- 「うん。あのさ……」
- かなみ
- 「父様っ! まだないしょなのっ!!」
- 観楠
- 「あ、ああ、そうだった(汗) ミか、今の忘れてくれてい
いからね(汗)」
- ミか
- 「??」
- ビィ
- 「あぎっ☆」
- 竜胆
- 「明日、一緒に行ってやるから、その時に、プレゼントを
渡すのだぞ」
- ビィ
- 「あぎっあぎぎぎっ(汗)」
- 竜胆
- 「ちゃんと買ってある。明日渡さねば意味がないのだ。だ
から、今日くらいは本宅で過ごすよーに」
- ビィ
- 「あぎぃぃぃぃぃ(遠吠え)」
- 竜胆
- 「やかましい」
- ビィ
- 「(気を取り直して)……ぎぎぃっ」
- 竜胆
- 「ん?」
- ビィ
- 「ぎぎゃぎゃぎぃっ?」
- 竜胆
- 「そのプレゼントはどこか、って?」
- ビィ
- 「あぎぃ」
- 竜胆
- 「心配ない。安全なところに保管してある(某ネルフ司令
モード(^^;)」
- ビィ
- 「あぎゃぎぃ!」
- 竜胆
- 「自分が渡すものなら、事前に見ておく権利があるはずだ、
と?(なんと、生意気な……)」
- ビィ
- 「あぎぃ!」
- 竜胆
- 「……何故見たがる?(無表情)」
- ビィ
- 「ぎ……(汗)」
- 竜胆
- 「……何故だ?(無表情)」
- ビィ
- 「ぎいっ……ぎゃぎゃぎゃぎゃ、ぎゃぎぃぎゃ!」
- 竜胆
- 「中身を知らずに渡して、仮にその中身が変なモノだった
ら自分が恥をかくことになる、だと?」
- ビィ
- 「あぎっ!」
- 竜胆
- 「……ほぅ……?」(右手が霊力で光る)
- ビィ
- 「ぎ、ぎゃぎぃ!?(汗)」
- 竜胆
- 「君は、あたしのプレゼントを選ぶセンスを疑っているわ
けね? ……ほぅ……(般若の微笑み)」
- ビィ
- 「……ぎっ(汗)」
- 竜胆
- 「ビ・ィ・く・ん?(般若の微笑み)」
- ビィ
- 「ぎ、ぎゃぎゃぎゃぎいぎゃぎゃっ、ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ
ぎぃぎぃっ! あぎゃぎっ、ぎゃぎぃぎゃぎゃ、ぎゃぎゃぎぃぎぃぎぃぎゃぎゃぎぃぎゃっ!!(汗)」
- 竜胆
- 「何なに? 『センスを疑っているわけじゃないけど、自
分にもあれこれ渡したいと思っているものがあったから、もっと早くに知らせてくれて、自分でお店に買い物に行きたかった!』って?」
- ビィ
- 「ぎぃっ(プン)」
- 竜胆
- 「誕生日のパーティーのことは、ミかに当日まで内緒にし
ておきたいらしいのよ、かなみちゃんが(苦笑)」
- ビィ
- 「ぎゃぎゃぎぃ!?」
- 竜胆
- 「で、あんたずーっとミかのそばにいたでしょ? だから
話す機会がなかったのよ」
- ビィ
- 「ぎぎぃ、あぎゃぎゃぎぃっ!」
- 竜胆
- 「何、『そうじゃなくて、ミかにも自分にも言ってくれて
もよかったんじゃないか?』ってか」
- ビィ
- 「あぎぎぃっ!」
- 竜胆
- 「いや、いじわるしてるわけじゃないって(苦笑)」
- ビィ
- 「あぎゃぎぃ、ぎゃぎゃぎぃぎっ!?」
- 竜胆
- 「んぅ、分からないかなぁ……分からないのかもねぇ」
- ビィ
- 「ぎぃっ(プンッ)」
- 竜胆
- 「……いいわ、この機会に教えてあげる(笑)」
- ビィ
- 「ぎぃ?」
- 竜胆
- 「あのね、何で内緒にしたいかってーっとねぇ……(笑)」
- ビィ
- 「あっぎっぎっぎぎ〜☆(冷蔵庫を開ける)……あぎっ(汗)」
中には酒とヱビスビールくらいしか入ってなかった……あ、ローソン弁当があるよ(笑)
- ビィ
- 「ぎゃぎゃぎゃぎゃあああああああ(じたばた)」
- 竜胆
- 「何してんの?」
- ビィ
- 「あぎぎっ(ぽかっ) あぎぎ、ぎゃぎゃっ!」
- 竜胆
- 「いったぁ〜……なに? もっと食えるものを入れろって?」
- ビィ
- 「あぎゃっ」
- 竜胆
- 「入ってるじゃない。おべんと☆」
- ビィ
- 「……ぎゃっ」
- 竜胆
- 「欲しいの? いいけど……あっためないとおいしくない
わよ」
- ビィ
- 「あぎぎっ!」
- 竜胆
- 「言っとくけど、そんなの持ってったって喜ばれないわよ」
- ビィ
- 「ぎゃぎゃーん(ショック重大)」
- ビィ
- 「あぎゃぎゃ、ぎゃぎゃぎゃぎゃっ!」
- 竜胆
- 「え、『今まで嫌な顔されたことない!』って? そりゃ
そうよ……あんたがミかに何かをもらって、嫌な顔したりするわけないでしょ? それとおんなじよ(苦笑)」
- 竜胆
- 「こーいうものの方がいいのではないのかな?」
- ビィ
- 「……ぎぃっ(チラッ)」
- 竜胆
- 「なぬ、『ほんとにこんなのでいいのか?』って? あん
た、まーだあたしのセンス疑うわけ?(般若の微笑み)」
- ビィ
- 「あぎぎぃ?(汗)」
- 竜胆
- 「あのね……女の子ってーのはねぇ(キラキラ) こういう
物を送られてぇ、
- 男
- 「さぁ開けてみて」
- 女
- 「え、いいの?(喜)」
- 男
- 「ああ、当然だよ(微笑)」
- 女
- 「じゃあ……え、本当にいいの、こんな……(喜)」
- 男
- 「気に入ってくれた?(微笑)」
- 女
- 「勿論……でも……(喜)」
- 男
- 「そう、気に入ってくれてよかった……(微笑)」
- 女
- 「……ねぇ、つけてみてもいい?」
- 男
- 「そうしてくれると、僕も嬉しいな(微笑)」
- 女
- 「じゃ……」
- 女
- 「……どう?(微笑)」
- 男
- 「ああ、とても似合っているよ(微笑)」
- 女
- 「本当?(微笑)」
- 男
- 「僕が嘘をつけるはずがないじゃないか。本当に……綺麗
だよ(微笑)」
- 竜胆
- なーんて言われる時に、最高にハッピーになれるものな
のよっ(笑)」
- ビィ
- 「ぎぎっ?」
- 竜胆
- 「そう、ミかも一緒(笑)」
- ビィ
- 「……(まじまじ)」
- 竜胆
- 「まぁ、これであんたの恋もバッチグーね(笑)」
- ビィ
- 「ぎぃっ!? ぎゃぎゃぎゃぎぃっ!(汗)」
- 竜胆
- 「隠さなくても分かるって……あんたがミかのことを好
き好きだってことぐらい(笑)」
- 大輔
- 「おめでとう!」
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