のどかな昼下がり、郁代は何故か桐子さん家にいた。
リビングで朝、桐子、美々、郁代がお茶してる。
……いや、正確には朝が珈琲、他3人はキャロットジュース(郁代が会社から分捕ってきたのだ)を飲んでいる。
- 郁代
- 「なんかひーちゃん見るのひさしぶりやな」
- 美々
- 「最近どうも寄り付いてないらしいで」
- 郁代
- 「えっ、……なんでまた」
- 美々
- 「ほら、もう6月も半ばやん」
- 郁代
- 「?」
- 美々
- 「だから……」
- 桐子
- 「美々、よしなさい。朝さんにも都合があるんだから……」
- 郁代
- 「ああ、にげまわっとんのか」
朝、飲みかけていた珈琲に咽る。
- 美々
- 「なんや、郁ちゃんわかってたんか」
- 郁代
- 「そりゃあもう」
と、郁代、部屋を見渡しつつ。
- 郁代
- 「こんだけそこ彼処に指輪の広告とか、式場紹介の広告と
かあったら……。あれ? こんなところに赤ちゃん用品の広告まで……」
朝、咽かえりながら逃げようと立ちあがるも……隣に座っている桐子さんが朝のシャツを掴んでいる。
- 郁代
- 「で、……何時頃なん? ……いや、こっちにも用意がい
るし……」
桐子、にっこり笑っているも、シャツを掴んだ手は……力はいっとる。
- 朝
- 「なんの用意や」
- 郁代
- 「ひーちゃん……。てんぱったな」
- 美々
- 「てんぱったなって、一体」(笑)
- 郁代
- 「で、どっちなん?」
- 美々
- (? 和式とか洋式とか? なんか便所みたいあはは)
- 郁代
- 「男の子でも女の子でもえーようなもんでええか?」
- 美々
- 「郁ちゃん……さきまわりすぎ……」
- 郁代
- 「話変わるけどな、最近まで騒がれたβ−カロチン、ある
やろ」
- 桐子
- 「ありますね」(笑)
- 美々
- 「健康飲料とか、錠剤タイプのがコンビニでも売ってる」
- 郁代
- 「そう、あれな、妊婦が過剰摂取すると胎児に悪影響及ぼ
すんやて」
- 美々
- 「ほんと?」
- 郁代
- 「英国の薬学雑誌に載ってたそうな。……で、桐子さんも
気いつけなあかんで」
- 桐子
- 「そうですね(にっこり)」
- 朝
- 「結局はそこかぁ!!(朝切れる)」
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