エピソード296『雨ですね……』


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エピソード296『雨ですね……』

吹利学校初等部、昼休み・霧雨、曇

「ねーみんな。外行かない?」
「雨ふってるじゃないか」
「いや……いまさっきやんだようだ」
智博
「よーし、サッカーやろうぜっ」
「うんどうじょうはぐちゃぐちゃだろ?」
「でもさぁ、けっこーおもしろいかもしれないぜっ」
大樹
「よーはこけたりしなきゃいいんだし」
「決まりねっ☆ ね、かなみちゃんも行かない?」
かなみ
「んー……でも、おてんきわるいの」
「だぁーじょうぶよぉ(笑) 雨降ってきたら戻ればいーん だから」
「きまった、いこうぜっ!!」
大樹
「おうっ!!」
「にんずうにむりがある……PKせんだな」
智博
「じゃぁおれがキーパーやるっ 」
「おまえら……ふくよごれちまうだろー」
「子供ががなーに言ってんのよ(笑)」
「ねいだってこどもじゃないかぁ」
智博
「望、しょーぶだぁ!!(ぐっ)」
「またかよぉ……」
智博
「ふうりしょうのしじまーるとよばれたともひろさまの、 ちょうせんをうけないってのかぁ 」
「わーった、わーったよ(汗)」

吹利学校高等部、放課後・大雨

由加梨
「あーあ、また降ってきた……」
素子
「梅雨だもん、しょーがないって。ひどくなる前に帰ろ」
三彦
「たるんどる」
素子
「なーによぉ。んじゃ酒井は濡れ鼠になって帰ればぁ?」
由加梨
「あいかわらず酒井君にはきっついのねぇ(汗)」
三彦
「南方で戦う将兵の苦労を思えば、この程度の雨など」
素子
「ふん。じゃ、酒井はこの大雨のなかでも濡れて平気なん だ?」
三彦
「ぬ?」

雨は滝のようになっている。

三彦
「ぬ、ぬ……(汗)」
素子
「由加梨、帰ろ」

ベーカリー楠、夕刻・雨

観楠
「はぁ……今日もよく降るなぁ。慎也君はこれでも来るの かな?」
「(からんころん) こ、こんにちわ……」
観楠
「やぁ、おかえり(笑) 事務所にタオルあるから、濡れて るなら使ってね」
「はい」
美々
「こんにちわぁ(笑)」
観楠
「あれ、今日は美々ちゃんも一緒かぁ」
美々
「ちょっと冷えてきたんで、 お茶でも飲んでいこかなっ て(笑)」
観楠
「あー、なるほどね(笑) コーヒー?」
美々
「紅茶がいいでーす(笑)」
慎也
「(からんっ) ちわぁ。あの、観楠さん。タオル貸して欲 しいんですけど……」
観楠
「おかえり(笑) タオル? ちょっと待ってて、取ってく るよ。にしても……ズボンと背中と、悲惨だね(笑)」
慎也
「笑てる場合やないですよ(苦笑)」
美々
「兄さん、傘どうしたんです?」
慎也
「いや、まぁ……折り畳みでは無理があったかなと」
美々
「今日は朝から大雨でしたやん」
慎也
「いろいろとあってしゃーなかったんよ(苦笑)」
「慎也さん、あの……これ……を」
美々
「あれ、その傘なに? って、ははぁん(にやり)」
「この前はどうも、すいませんでした(赤)」
美々
「なるほど(笑) 兄さん、やりますねぇ(笑)」
素子
「(からころろんっ) ちょっと、由加梨っ!?」
由加梨
「すぐ帰ってくるから、お茶飲んで待っててよ(笑) じゃ、 あとでね☆」
素子
「まったくもぅ……」
観楠
「も、素子ちゃん」
素子
「店長……こんにちわ」
観楠
「ひさしぶりだね、元気そうでなによりだよ(笑)」
素子
「あ、はい……」
観楠
「ん……ま、ゆっくりしてってよ。ってそんなわけにもい かないかな?(笑)」
美々
「(コイビト同士が二組かぁ。あたしの居場所ないやん)」
郁代
「マスター、いる?」
美々
「郁ちゃん……なにしてんの?」
観楠
「いるけど何?」
郁代
「生イーストわけてもらおと思って」
観楠
「この時期カビやすいから、気ぃつけてくれよ……で、ど れだけ?」
郁代
「業務用1ブロック」
観楠
「なら500円ネ」
美々
「ねえ、郁ちゃん。ヒマやったらお茶飲んでいかへん?」
郁代
「姫と、ですか?」
美々
「ここ、今一人やといづらくって(笑)」
郁代
「そーですか(笑) マスター、私にも紅茶よろしく」
観楠
「はいよ(笑)」
琢磨呂
「(からん) いやー、まったくうっとーしい雨だぜ」
「明日は晴れてほしいもんだな……」
涼介
「こんにちわ」
三郎
「無音侵入っ……失敗だけけけ」
三彦
「まったく、梅雨めが」
竜胆
「あら、今日は人数多いわねぇ」
剽夜
「出直した方がよくないか?」
影跳
「うっわー……席無いぞ」
「影兄、お茶飲むだけなら立っててもかまわないよ」
観楠
「いらっしゃい(笑) 千客万来ってとこだな……」



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