エピソード297『メタルなバンド』


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エピソード297『メタルなバンド』

ある土曜の夜、難波のでっかい本屋の前。

ミスター新
「……、遅いなぁ……」
ぷりちぃOL
「そうね、……」

がびょーん、辺りの照明が落ちる。

ミスター新
「なんだぁ、どうなってるんだ」
ぷりちぃOL
「……」

どかぁ〜ん、正面に爆煙が上がる。

ミスター新
「まさか、あいつかぁ」
ぷりちぃOL
「えぇ?(背中をつつかれる)」
時雨
「やぁ、」

片手に持ったライトで顔をしたから照らしながら登場

ミスター新
「おまえはどっからあらわれるんだ」
時雨
「背後から、」
ミスター新
「じゃぁ、あの爆煙は何の意味があったんだ?」
時雨
「へえぃ、ミスター。君は何か勘違いしているな」
ミスター新
「……」
時雨
「ちょぴり、おちゃめな演出効果じゃないか」
ミスター新
「……で、どうして20分も遅れたんだ?」
時雨
「実は照明を一度に落とす仕掛けに手間取ってね、思わず 時間が過ぎていたんだ」
ミスター新
「……」
ぷりちぃOL
「あのぉ、……」
時雨
「あぁ、これは失礼、お嬢さん。今宵はお会いできて光栄 です」

漆黒のマントを翻す時雨、手には一輪の紫色のバラを持っている。

ぷりちぃOL
「はぁ……(ミスターに助けを求めるような目で見る)」
ミスター新
「えぇーい、おまえは。時間がないんだ、行くぞ」
時雨
「ちょっと待ってくれ、これから、このバラを辺り一面に 増やす計画が……」
ミスター新
「却下する」
時雨
「ちぇっ」

某所地下、ライブハウス。
 渡来フォースな皆さんががびょーんと演奏している、ヘビーメタルという奴だ。

時雨
「うぅ、音がでかすぎないかね」
ぷりちぃOL
「そうよね、」
時雨
「でも、わりとうまいんじゅあないか」
ぷりちぃOL
「よくわかんない。でも結構悪くはないかも」

1時間ちょっと経過。

時雨
「うぅーん、耳が痛い」
ミスター新
「頭もしたい」
ぷりちぃOL
「えぇ? よく聞こえない」
ミスター新
「で、どうする?」
ぷりちぃOL
「まだ9時前だし、」
時雨
「まだ、素面だし」
ぷりちぃOL
「どっかいく」
ミスター新
「お金は誰が持つの?」
時雨&ぷりちぃOL
「あなた」

次回予告
 メタルな音で耳が痛くなった3人が訪れたのは? 
 狂乱の場が生み出した新たな惨劇とは? 
 次回 「EP 狂気の水滸伝 なんでシンディローパーやねん編」
 乞うご期待(大嘘)



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