ある土曜の夜、難波のでっかい本屋の前。
- ミスター新
- 「……、遅いなぁ……」
- ぷりちぃOL
- 「そうね、……」
がびょーん、辺りの照明が落ちる。
- ミスター新
- 「なんだぁ、どうなってるんだ」
- ぷりちぃOL
- 「……」
どかぁ〜ん、正面に爆煙が上がる。
- ミスター新
- 「まさか、あいつかぁ」
- ぷりちぃOL
- 「えぇ?(背中をつつかれる)」
- 時雨
- 「やぁ、」
片手に持ったライトで顔をしたから照らしながら登場
- ミスター新
- 「おまえはどっからあらわれるんだ」
- 時雨
- 「背後から、」
- ミスター新
- 「じゃぁ、あの爆煙は何の意味があったんだ?」
- 時雨
- 「へえぃ、ミスター。君は何か勘違いしているな」
- ミスター新
- 「……」
- 時雨
- 「ちょぴり、おちゃめな演出効果じゃないか」
- ミスター新
- 「……で、どうして20分も遅れたんだ?」
- 時雨
- 「実は照明を一度に落とす仕掛けに手間取ってね、思わず
時間が過ぎていたんだ」
- ミスター新
- 「……」
- ぷりちぃOL
- 「あのぉ、……」
- 時雨
- 「あぁ、これは失礼、お嬢さん。今宵はお会いできて光栄
です」
漆黒のマントを翻す時雨、手には一輪の紫色のバラを持っている。
- ぷりちぃOL
- 「はぁ……(ミスターに助けを求めるような目で見る)」
- ミスター新
- 「えぇーい、おまえは。時間がないんだ、行くぞ」
- 時雨
- 「ちょっと待ってくれ、これから、このバラを辺り一面に
増やす計画が……」
- ミスター新
- 「却下する」
- 時雨
- 「ちぇっ」
某所地下、ライブハウス。
渡来フォースな皆さんががびょーんと演奏している、ヘビーメタルという奴だ。
- 時雨
- 「うぅ、音がでかすぎないかね」
- ぷりちぃOL
- 「そうよね、」
- 時雨
- 「でも、わりとうまいんじゅあないか」
- ぷりちぃOL
- 「よくわかんない。でも結構悪くはないかも」
1時間ちょっと経過。
- 時雨
- 「うぅーん、耳が痛い」
- ミスター新
- 「頭もしたい」
- ぷりちぃOL
- 「えぇ? よく聞こえない」
- ミスター新
- 「で、どうする?」
- ぷりちぃOL
- 「まだ9時前だし、」
- 時雨
- 「まだ、素面だし」
- ぷりちぃOL
- 「どっかいく」
- ミスター新
- 「お金は誰が持つの?」
- 時雨&ぷりちぃOL
- 「あなた」
次回予告
メタルな音で耳が痛くなった3人が訪れたのは?
狂乱の場が生み出した新たな惨劇とは?
次回 「EP 狂気の水滸伝 なんでシンディローパーやねん編」
乞うご期待(大嘘)
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