ある夏の日の朝。そろそろ学校へ行く生徒の姿が目立つ時間帯に、ベーカリー楠へ訪れる人影があった。
からんからん……。
- 観楠
- 「あれ、夏和流君? こんな朝にどうしたの?」
- 夏和流
- 「昼食を買いに。いつもはお弁当なんですけれど、今日は
間に合わなかったので(笑)」
- 観楠
- 「ふうん……。それじゃ、どれにする?」
- 夏和流
- 「えーと……。 ? 貝にまで手を出し始めたんですか?」
- 観楠
- 「うん、それ新作なんだ。買っていく? 新作だから安く
しておくよ」
- 夏和流
- 「(ぴくっ!) 安いんですか。それじゃあ、頂きます。あ、
いけない、早くしないと。それじゃ」
- 観楠
- 「行ってらっしゃい(笑)」
その日の昼休み……。
- 友人N
- 「なんだそれ? 変なパンだな」
- 夏和流
- 「ん……。つい、安いの一言で買っちゃって」
- 友人N
- 「うまいのか?」
- 夏和流
- 「これから試食するとこ。(もぐもぐ)」
- 友人N
- 「どうだ?」
- 夏和流
- 「**** #### %%%% !!」
- 友人N
- 「……そういう味か」
でも、家訓にしたがい残さず食べる夏和流くん(笑)
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