(観楠のマンション・夜・就寝前)
- かなみ
- 「父様あのね」
- 観楠
- 「ん?」
- かなみ
- 「きょうがっこうでね、でんわのおはなしあったの」
- 観楠
- 「うん」
- かなみ
- 「でね、おっきいでんわだったらえと、えと……ふ、ふ?」
- 観楠
- 「ふ?」
- かなみ
- 「おてがみおくるのっ」
- 観楠
- 「手紙ねぇ……FAXのことかな?」
- かなみ
- 「そう、それ!」
- 観楠
- 「で、FAXがどうしたのかな?」
- かなみ
- 「ねいちゃんと望ちゃんのとこはあるっていってたの」
- 観楠
- 「(なるほど)……心配しなくても、ちゃんとあるよ(笑)」
- かなみ
- 「ほんとっ!?」
- ミか
- 「ミか使った事あるよ」
- 観楠
- 「使ったって、誰か送るとこある?」
- ミか
- 「大輔パパのとこっ!」
- 観楠
- 「あ、大輔さんのとこ、FAXあったんだ?」
- ミか
- 「ビィちゃんからもきたよ」
- かなみ
- 「えー! みせてみせてっ」
- 観楠
- 「……ビィのやつ、FAX使えたなんて……(汗) で、どん
なの?」
- ミか
- 「これっ!(ロールを出す)」
- 観楠
- 「……こ、これ一本全部?(汗)」
- ミか
- 「うん」
- 観楠
- 「うんって、あのなぁ(悩)」
- ミか
- 「ちゃんと新しいのに換えといたよ」
- 観楠
- 「あ、そ……(溜息)」
- かなみ
- 「ビィちゃん、なんてかいてるの?」
- ミか
- 「あのねぇ。 『ミかおげんきですかおれはげんきです』
だって」
- 観楠
- 「そんなことだけでロール一本も使ったのか?(汗)」
- ミか
- 「だって、ビィちゃんの字おっきいんだもん」
- 観楠
- 「大きいっても限度があるだろー(汗) ちょっと見せて」
- かなみ
- 「かなみもみたいっ」
観楠、ビィからのFAXに目を通すが……。
- 観楠
- 「なぁ、ミか。これ、さっきの内容……なんだな?」
- ミか
- 「うん」
- 観楠
- 「……読めん。まったく読めん!(悩)」
- かなみ
- 「これビィちゃんのかお?」
- ミか
- 「うん。で、これが背中でこっちが手型と足型、これがお
腹」
- 観楠
- 「だぁぁっ!! ミか、ビィにあったら、FAXするなって言っ
といて」
- ミか
- 「なんで?」
- 観楠
- 「ロールが何本あっても足りなくなる(汗)」
- かなみ
- 「父様、かなみもおてがみおくりたい!」
- 観楠
- 「送るって、今日はもう遅いから、ね」
- かなみ
- 「や!」
- 観楠
- 「早く寝ないとお化けがでるぞぉ?」
- かなみ
- 「う……そんなのいないもん」
- 観楠
- 「よる遅くまで起きてる子は連れていかれるかもよ?」
- かなみ
- 「……」
- 観楠
- 「FAXは明日使わせてあげるから、今日はもう寝よ?」
- かなみ
- 「ほんと?」
- 観楠
- 「ホントだって。さ、お休み」
- かなみ
- 「ん、おやすみなさい」
- ミか
- 「パパ、おやすみなさい」
- 観楠
- 「さて。大輔さんとこにメールでも打っとくかな。いきな
りだとびっくりするかもしれないしなぁ」
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