1人暇そうに部屋の机の前に腰掛けている緑……窓にはさっきから雨がたたきつけられている。
- 緑
- 「うーん、暇だなぁ」
10分間惚ける……>
- 緑
- 「久々にネットに潜ろうかなぁ、よしっそうしよう」
緑、地下室にあるホストコンピューターの元へと降りていく。
- 緑
- 「寝てるの? マルチヴァク?」
- MULTIVAC
- 「ん? 寝てました緑、今日はなんのようですか?」
- 緑
- 「いや、暇だからネットに潜ろうかと思って……」
- MULTIVAC
- 「そうですか、ではサポートを務めさせていただきます」
- 緑
- 「ん、お願い……で、このケーブルをここにさしてと……」
手慣れた手つきで首の後ろにある端子にケーブルを差し込んでいく緑、やがてゴーグルを掛けるとそばにある安楽椅子に腰掛ける。
- 緑
- 「ん、それじゃ潜るわよ。マルチヴァクいい?」
- MULTIVAC
- 「OKですスタート5秒前……3・2・1」
- 緑
- 「ダイヴ」
- 緑
- 「うーんと、久々のサイバースペースだわ、何か面白い物
はないかなぁ……と、その前に服が気に入らないなぁ……んしょっと、やっぱりこれじゃなきゃね」
しばらくサイバースペースをほっつき歩く緑。
- 緑
- 「う〜んと、あれ? これは……店長さんの所みたいね、
オンラインになってるのかな? よーし潜入しちゃおうっと」
観楠のパソコンに潜入する緑……。
- 緑
- 「ふーむ、ウィルスチェッカーにも引っかからないか、っ
てひっかかったら面白いかもしれないけど……ウィルス名が『水島緑』とか出て来ちゃったりして」
しばらく観楠のPCの中を物色する緑、やがて観楠がエディタを開いて何かを書いているのに気づく。
- 緑
- 「う〜む、どうやらレスを書いてるみたいね……あっ……
モデムの電源切られちゃった(汗)」
5分後……。
- 緑
- 「うーむ、どうにもでられないようですね。 仕方がない
『ツール』それで、こっちの占有率を上げてと……」
そのころの観楠
- 観楠
- 「さてと、これでレスも書き終わったし保存して……お
わっ、いきなりフリーズかぁ? ってあれ、なんか勝手にエディタに文字が……なになに『モデムの電源を入れてもらえませんか 緑』ってなんやだこりゃ緑ちゃん、のハズがあるはずはないし……まぁ物は試しで入れてみるか」
- 緑
- 「あ、どうやら気づいてくれたみたい、マスターと繋がっ
たし、お礼を言っておこうっと」
- 観楠
- 「なになに『ありがとうございましたご迷惑掛けて申し訳
ありません 緑』って新手のウィルスにでもやられたかな? あ、なんかいきなりフリーズ解けてるし、まぁいいか保存して終わりっと」
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