エピソード319『ネットダイブ』


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エピソード319『ネットダイブ』

1人暇そうに部屋の机の前に腰掛けている緑……窓にはさっきから雨がたたきつけられている。

「うーん、暇だなぁ」

10分間惚ける……>

「久々にネットに潜ろうかなぁ、よしっそうしよう」

緑、地下室にあるホストコンピューターの元へと降りていく。

「寝てるの? マルチヴァク?」
MULTIVAC
「ん? 寝てました緑、今日はなんのようですか?」
「いや、暇だからネットに潜ろうかと思って……」
MULTIVAC
「そうですか、ではサポートを務めさせていただきます」
「ん、お願い……で、このケーブルをここにさしてと……」

手慣れた手つきで首の後ろにある端子にケーブルを差し込んでいく緑、やがてゴーグルを掛けるとそばにある安楽椅子に腰掛ける。

「ん、それじゃ潜るわよ。マルチヴァクいい?」
MULTIVAC
「OKですスタート5秒前……3・2・1」
「ダイヴ」
「うーんと、久々のサイバースペースだわ、何か面白い物 はないかなぁ……と、その前に服が気に入らないなぁ……んしょっと、やっぱりこれじゃなきゃね」

しばらくサイバースペースをほっつき歩く緑。

「う〜んと、あれ? これは……店長さんの所みたいね、 オンラインになってるのかな? よーし潜入しちゃおうっと」

観楠のパソコンに潜入する緑……。

「ふーむ、ウィルスチェッカーにも引っかからないか、っ てひっかかったら面白いかもしれないけど……ウィルス名が『水島緑』とか出て来ちゃったりして」

しばらく観楠のPCの中を物色する緑、やがて観楠がエディタを開いて何かを書いているのに気づく。

「う〜む、どうやらレスを書いてるみたいね……あっ…… モデムの電源切られちゃった(汗)」

5分後……。

「うーむ、どうにもでられないようですね。 仕方がない 『ツール』それで、こっちの占有率を上げてと……」

そのころの観楠

観楠
「さてと、これでレスも書き終わったし保存して……お わっ、いきなりフリーズかぁ? ってあれ、なんか勝手にエディタに文字が……なになに『モデムの電源を入れてもらえませんか 緑』ってなんやだこりゃ緑ちゃん、のハズがあるはずはないし……まぁ物は試しで入れてみるか」
「あ、どうやら気づいてくれたみたい、マスターと繋がっ たし、お礼を言っておこうっと」
観楠
「なになに『ありがとうございましたご迷惑掛けて申し訳 ありません 緑』って新手のウィルスにでもやられたかな? あ、なんかいきなりフリーズ解けてるし、まぁいいか保存して終わりっと」



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