7月上旬・定休日。
- 観楠
- 「今日は良く晴れてる……絵に描いたような快晴ってやつ
だな」
昨日までの雨雲は遥か彼方に去っている。
- 観楠
- 「でも晴れたのは良いけれど……蒸し暑いな(汗)
夏到来……か。苦手だな、どーにも(大汗)」
蒸しても蒸さなくても暑いものは暑い。
暑さが苦手な人間にとって、これほどナンギな季節はない。
- 観楠
- 「プール開きしたっていってたよな。来週辺りにでも行っ
てみよかなぁ……あ、買い物行かなきゃ(ふぅ)」
TVでは天気予報が梅雨明け間近を知らせる。
のろのろと着替えを済ませ、ナップサックを背負い、準備完了。
- 観楠
- 「ミか」
- ミか
- 「なぁに?」
- 観楠
- 「買い物行ってくるから、留守番頼むわ」
- ミか
- 「あなたぁ、おかえりはいつ?(しなっ)」
- 観楠
- 「あなたって、おいおい(苦笑) そーだな、ぱっと行って
帰ってくるから、そんなに時間かからないよ(ふぅ)」
- ミか
- 「? パパ、顔色悪くない?」
- 観楠
- 「いや……別になんともないよ。んじゃ、行ってくる」
部屋の中から見ていたより、日差しはきつかった。
- 観楠
- 「あつ……さて、早い事済ませよ」
夏の日差しを浴びながら商店街の中を往復する観楠。
なんだか頭痛がするみたいだ……
- 観楠
- 「……ふぅ(汗) しまった、帽子かぶってくればよかっ
た(汗)」
初歩的にして致命的ミスである(汗)
どうにか買い物は終わったのだが。
- 観楠
- 「(がちゃっ)……ただいま」
- ミか
- 「おかえりなさぁい」
- 観楠
- 「あ……かなみちゃんは?」
- ミか
- 「まだ帰ってきてないよ」
- 観楠
- 「そか。ミか、わるいけどお昼はこれ食べといて……」
- ミか
- 「パパ、疲れてる?」
- 観楠
- 「ん、なんか頭痛がね……(ふらっ) おぉ!?」
観楠よろけて壁に手をつく。
- ミか
- 「パパ!?」
- 観楠
- 「あ、大丈夫……大丈夫。ちょっと寝るわ……かなみちゃ
ん帰ってきたら起こし、て……(ばたっ)」
どうにか寝室に入ったところで、布団に倒れ込む
- 観楠
- 「ふぅ……いかんなぁ」
- ミか
- 「エアコンつける?」
- 観楠
- 「いや、窓あけて風通し良くしといて……それで、大、丈
夫」
- ミか
- 「病気じゃないよね?」
- 観楠
- 「寝てれば、すぐ直るよ……お休み」
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