エピソード320『日射病』


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エピソード320『日射病』

7月上旬・定休日。

観楠
「今日は良く晴れてる……絵に描いたような快晴ってやつ だな」

昨日までの雨雲は遥か彼方に去っている。

観楠
「でも晴れたのは良いけれど……蒸し暑いな(汗)
夏到来……か。苦手だな、どーにも(大汗)」

蒸しても蒸さなくても暑いものは暑い。
 暑さが苦手な人間にとって、これほどナンギな季節はない。

観楠
「プール開きしたっていってたよな。来週辺りにでも行っ てみよかなぁ……あ、買い物行かなきゃ(ふぅ)」

TVでは天気予報が梅雨明け間近を知らせる。
 のろのろと着替えを済ませ、ナップサックを背負い、準備完了。

観楠
「ミか」
ミか
「なぁに?」
観楠
「買い物行ってくるから、留守番頼むわ」
ミか
「あなたぁ、おかえりはいつ?(しなっ)」
観楠
「あなたって、おいおい(苦笑) そーだな、ぱっと行って 帰ってくるから、そんなに時間かからないよ(ふぅ)」
ミか
「? パパ、顔色悪くない?」
観楠
「いや……別になんともないよ。んじゃ、行ってくる」

部屋の中から見ていたより、日差しはきつかった。

観楠
「あつ……さて、早い事済ませよ」

夏の日差しを浴びながら商店街の中を往復する観楠。
 なんだか頭痛がするみたいだ……

観楠
「……ふぅ(汗)  しまった、帽子かぶってくればよかっ た(汗)」

初歩的にして致命的ミスである(汗)
 どうにか買い物は終わったのだが。

観楠
「(がちゃっ)……ただいま」
ミか
「おかえりなさぁい」
観楠
「あ……かなみちゃんは?」
ミか
「まだ帰ってきてないよ」
観楠
「そか。ミか、わるいけどお昼はこれ食べといて……」
ミか
「パパ、疲れてる?」
観楠
「ん、なんか頭痛がね……(ふらっ) おぉ!?」

観楠よろけて壁に手をつく。

ミか
「パパ!?」
観楠
「あ、大丈夫……大丈夫。ちょっと寝るわ……かなみちゃ ん帰ってきたら起こし、て……(ばたっ)」

どうにか寝室に入ったところで、布団に倒れ込む

観楠
「ふぅ……いかんなぁ」
ミか
「エアコンつける?」
観楠
「いや、窓あけて風通し良くしといて……それで、大、丈 夫」
ミか
「病気じゃないよね?」
観楠
「寝てれば、すぐ直るよ……お休み」



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