(吹利駅前公園・夜)
- 観楠
- 「さーて。かなみちゃん、何処から周ろうか?」
- かなみ
- 「おみせやさん!」
- 観楠
- 「……といってもいろいろあるよ?」
- ミか
- 「片っ端から全っ部まわろーよ」
- 観楠
- 「でも、何処も同じようなもんだと思うけど……ほら、ひ
よこつりとタコヤキとくじ引き……。
くじ引きが一回300円!?(汗)」
- 店主
- 「これが最近の相場だよ。空クジは無し!」
- かなみ
- 「父様、かなみやるっ!」
- ミか
- 「ミかもっ!!」
- 観楠
- 「あーはいはい(苦笑) んじゃ、2回分」
- 店主
- 「毎度。んじゃ、これひいて。一枚だけだよ」
- かなみ
- 「えーと……(ごそごそ) んー……これっ!」
- ミか
- 「手が届かないよぉ」
- 観楠
- 「代わりに取ろうか?」
- ミか
- 「うん」
- かなみ
- 「あ、かなみがとったげる! はい、ミかのはこれっ!!」
- 店主
- 「んじゃ見せて……えーと、大きいお嬢ちゃんのはこれ。
で、小さい方はこれね。またどーぞー(笑)」
- かなみ
- 「(ミかの景品と見比べてる) ミかのほうがおっきい!」
- 観楠
- 「でも、クジひいたのはかなみちゃんだし……」
- かなみ
- 「や! かなみ、おおきいほうがいいのっ! ミか、かな
みのトンカチとかえっこしよっ」
- ミか
- 「えーっ。ミかも大きいのがいいのにぃ」
- 観楠
- 「こら。わがまま言っちゃいけません。小さいのと大きい
ので順番で遊びなさい」
- かなみ
- 「ぶーっ!」
- 観楠
- 「さて……祭りといえばやはり屋台の食い物だよなぁ。タ
コヤキ、イカ焼き、焼きトウモロコシにおでん!」
- ミか
- 「パパ、わたアメがいいよ」
- 観楠
- 「そういうのもあったか。かなみちゃんは何が食べたい?」
- かなみ
- 「んーと……」
- 望
- 「おーい、かなみぃ」
- かなみ
- 「あ、のぞむちゃん!」
- 望
- 「おそいじゃないか、みんなでまってたんだぞ」
- 観楠
- 「あれ、今日そんな約束してたのか?」
- 望
- 「あ、かなみの父ちゃん。こんばんわっ」
- 観楠
- 「はい、こんばんわ。で、みんなで待ってたって、子供た
ちだけで?」
- 望
- 「うん、やくそくしてたんだ。かなみ、いこっ」
- 観楠
- 「おいおい、子供たちだけで大丈夫か?(汗)」
- 望
- 「しんぱいないって」
- かなみ
- 「父様。かなみ、のぞむちゃんたちといくっ!」
- 観楠
- 「あぁ……まぁ構わないけど……気をつけるんだよ」
- かなみ
- 「うん」
- 観楠
- 「それと、これおこづかい。無駄遣いしちゃだめだよ?」
- かなみ
- 「うん」
- 観楠
- 「僕らはもう少ししたら帰るから、何かあったらすぐ家に
電話しなさい。これテレカだから、落としちゃだめだよ」
- かなみ
- 「うんっ!」
- 観楠
- 「じゃ、行っといで。望、危ない事しちゃ駄目だぞ」
- 望
- 「わかってるって(笑) さ、いこーぜっ」
- 観楠
- 「……」
- ミか
- 「パパ、心配?」
- 観楠
- 「そりゃ……まぁ。やっぱ父親より友達の方が良いよなぁ」
- ミか
- 「パパにはミかがいるじゃん」
- 観楠
- 「そか(苦笑) 気ぃ使ってくれてありが……」
- ビィ
- 「あんぎゃぁ〜〜」
- ミか
- 「ビィちゃん!
- ビィ
- 「あぎゃあぎゃあぎゃあぎゃぎゃぁっ!」
- 観楠
- 「な、なに?(汗) 怒ってんのかお前?(汗)」
- ビィ
- 「あぎゃあぎゃあぎゃあぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぁーす!!」
- ミか
- 「えーと、『俺のミかにべたべた触るな』……だって」
- 観楠
- 「(がっくし) あのなぁ。誰もお前の彼女なんか取りゃし
ねーってばよ(汗)」
- ビィ
- 「あぎゃっ!! あぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃあんぎゃっ!!」
- 観楠
- 「わかった、お前の言いたい事はよぉーくわかった。ミか、
ビィの相手してやって。先に帰ってるから」
- ミか
- 「いいの?」
- 観楠
- 「いーよいーよ、楽しんどいで(笑)」
- ミか
- 「それじゃ、行ってくるね」
- ビィ
- 「あぎゃぁ」
- 観楠
- 「……い、いきなり一人になってしまった(汗) ……仕方
が無い。適当に見てまわって、帰ろう」
- 美々
- 「あー、パパさんですやん(笑)」
- 緑
- 「こ、こんばんわ……」
- 観楠
- 「お、美々ちゃんに緑ちゃんか。浴衣が似合ってるね(笑)」
- 美々
- 「ありがとーございます(笑) お一人ですか?」
- 観楠
- 「まぁ一人になってしまったと言うか(苦笑)」
- 朝
- 「大方、娘が友達にさらわれたんやろ」
- 観楠
- 「……朝もいたのか(汗)」
- 朝
- 「保護者や」
- 桐子
- 「今晩は(笑)」
- 観楠
- 「あ、どうも。なんだ奥さんも一緒かよ(笑)」
- 朝
- 「まだ結婚してへんちゅーねん」
- 美々
- 「してもしてへんでもおんなじ様なもんやけど(笑)」
- 桐子
- 「美々っ(笑)」
- 観楠
- 「ま、そんときゃ盛大に祝ってやるからよ(笑)」
- 美々
- 「で、パパさんはこれから?」
- 観楠
- 「先に帰ってようかと思ってね(苦笑) あ、かなみちゃん
達見かけたら、遅くならないようにって言っといてくれると有り難いんだけど(笑)」
- 美々
- 「わっかりましたぁ。んじゃ緑ちゃん、いこか」
- 緑
- 「はい」
- 桐子
- 「朝君」
- 朝
- 「せやな。んじゃな」
- 観楠
- 「おう(笑)」
- 観楠
- 「いつもあつい2人だねぇ(笑) ぱっぱと式あげるか、籍
入れるくらいすりゃいいのに……なんか事情でもあんのかな? ……ちくしょーめ、てやんでぃ!」
- 太鼓
- 「どんどんどっんからこんこどどんどどんっ」
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