大学生は夏休み、忙しい人や暇な人、ほんといろいろいるもんだ。
- 時雨
- 「……、本気?」
- めぐみ
- 「もちろん」
- 時雨
- 「……どうしても?」
- めぐみ
- 「しつこいよ」
- 時雨
- 「はぁ……」
お盆が終わり夏休みの半ばを過ぎた頃、めぐみがひとつの相談をしてきた。
- 時雨
- 「しかし、バイクってせめて車は……」
- めぐみ
- 「いや」
- 時雨
- 「はぁ……」
2日後、ベーカリー楠店内
- 時雨
- 「……っていう話しなんだ」
- 竜胆
- 「めぐみがねぇ……免許もってたっけ?」
- 時雨
- 「1年前にね、車と一緒にとったんだよ、中型」
- 竜胆
- 「そうだったっけ?」
- 時雨
- 「まぁ、免許とってからどっちも全然乗ってないからね」
- 竜胆
- 「でも、良いんじゃない。やっぱり女の子はバイクよ」
- 時雨
- 「でもねぇ……」
っと二人がぶつぶつ会話をかわす、そんなところへ
- 観楠
- 「なんです? バイクの話しですか」
- 竜胆
- 「そうなの、なにがいいかなぁって」
- 観楠
- 「いやぁ、やっぱりバイクですね。男はバイクじゃなきゃ」
- 竜胆
- 「私、女の子」
- 観楠
- 「……やっやぱり、女の子はバイクじゃなきゃ……」
- 竜胆
- 「そうでしょう、そうでしょう」
- 観楠
- 「それで、紫擾君もバイクを買うんですか?」
- 時雨
- 「いえ、私には愛車が有りますし、お金ありませんし。免
許有りませんし……」
- 観楠
- 「じゃ、誰が買うんですか?」
- 竜胆
- 「めぐみが買うらしいの、それでね250でいいのがないか
なぁって」
- 観楠
- 「それじゃ、やっぱり……」
その後、数十分間話しは続くが
- 時雨
- 「うぅ、さっぱりわからん」
時雨は短期集中特訓でバイク情報を集めようと決意するのだった(笑)
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