エピソード347『バイクを買おう』


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エピソード347『バイクを買おう』

大学生は夏休み、忙しい人や暇な人、ほんといろいろいるもんだ。

時雨
「……、本気?」
めぐみ
「もちろん」
時雨
「……どうしても?」
めぐみ
「しつこいよ」
時雨
「はぁ……」

お盆が終わり夏休みの半ばを過ぎた頃、めぐみがひとつの相談をしてきた。

時雨
「しかし、バイクってせめて車は……」
めぐみ
「いや」
時雨
「はぁ……」

2日後、ベーカリー楠店内

時雨
「……っていう話しなんだ」
竜胆
「めぐみがねぇ……免許もってたっけ?」
時雨
「1年前にね、車と一緒にとったんだよ、中型」
竜胆
「そうだったっけ?」
時雨
「まぁ、免許とってからどっちも全然乗ってないからね」
竜胆
「でも、良いんじゃない。やっぱり女の子はバイクよ」
時雨
「でもねぇ……」

っと二人がぶつぶつ会話をかわす、そんなところへ

観楠
「なんです? バイクの話しですか」
竜胆
「そうなの、なにがいいかなぁって」
観楠
「いやぁ、やっぱりバイクですね。男はバイクじゃなきゃ」
竜胆
「私、女の子」
観楠
「……やっやぱり、女の子はバイクじゃなきゃ……」
竜胆
「そうでしょう、そうでしょう」
観楠
「それで、紫擾君もバイクを買うんですか?」
時雨
「いえ、私には愛車が有りますし、お金ありませんし。免 許有りませんし……」
観楠
「じゃ、誰が買うんですか?」
竜胆
「めぐみが買うらしいの、それでね250でいいのがないか なぁって」
観楠
「それじゃ、やっぱり……」

その後、数十分間話しは続くが

時雨
「うぅ、さっぱりわからん」

時雨は短期集中特訓でバイク情報を集めようと決意するのだった(笑)



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