エピソード351『パンシロン!?』


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エピソード351『パンシロン!?』

時、土曜日の昼下がりなり。
 所、吹利学院高等学校なり。
 慎也、琢磨呂、麗衣子はいま将に下校せんとす。

琢磨呂
「なぁ、シンよ」
慎也
「ん、どうした?」
琢磨呂
「駅前まで行ってよ、電脳戦機『ヴァーチャロン』やって 帰らんか?」
慎也
「ン……ええかも知れへんな、それ。ちょうど金もあるこ とやし」
琢磨呂
「よし! そうとなったら早速行くぜッ!」
麗衣子
「せんぱーい!」
慎也
「へろー(HELLO)」
麗衣子
「あれ? なんで慎也先輩が……」
琢磨呂
「ああ、今日は俺と”バーチャロン”やりに行くんだよ」
麗衣子
「へろっ? ”パンシロン”? ……何それ? もしかし て、この前TAS君と一緒にやってたロボットのゲーム?」
琢磨呂
「……ぱ……ぱ……(膝を折る)」
慎也
「ぱ……んしろん……(崩れ落ちる)」
麗衣子
「わーっ! 先輩、どーしたんですか?」
琢磨呂
「(ハァハァ……)パ、パンシロンではなく、バーチャロン だ……」
麗衣子
「……あ、あはははは(超乾いた笑い)」



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