時、土曜日の昼下がりなり。
所、吹利学院高等学校なり。
慎也、琢磨呂、麗衣子はいま将に下校せんとす。
- 琢磨呂
- 「なぁ、シンよ」
- 慎也
- 「ん、どうした?」
- 琢磨呂
- 「駅前まで行ってよ、電脳戦機『ヴァーチャロン』やって
帰らんか?」
- 慎也
- 「ン……ええかも知れへんな、それ。ちょうど金もあるこ
とやし」
- 琢磨呂
- 「よし! そうとなったら早速行くぜッ!」
- 麗衣子
- 「せんぱーい!」
- 慎也
- 「へろー(HELLO)」
- 麗衣子
- 「あれ? なんで慎也先輩が……」
- 琢磨呂
- 「ああ、今日は俺と”バーチャロン”やりに行くんだよ」
- 麗衣子
- 「へろっ? ”パンシロン”? ……何それ? もしかし
て、この前TAS君と一緒にやってたロボットのゲーム?」
- 琢磨呂
- 「……ぱ……ぱ……(膝を折る)」
- 慎也
- 「ぱ……んしろん……(崩れ落ちる)」
- 麗衣子
- 「わーっ! 先輩、どーしたんですか?」
- 琢磨呂
- 「(ハァハァ……)パ、パンシロンではなく、バーチャロン
だ……」
- 麗衣子
- 「……あ、あはははは(超乾いた笑い)」
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