エピソード357『町中大戦争』


目次


エピソード357『町中大戦争』

決戦

夏休みが終わる。大学生の夏休みがいかに長かろうが終わるときは終わるもんである。

竜胆
「にゃはは」
時雨
「なんだ、あきりんが壊れた。どうしたんだ。(おろおろ)」
竜胆
「にゃはは、じゃじゃ〜ん、新しいスターレットなのだ」
時雨
「やっやぱり、壊れている……」
竜胆
「違うのよ。ちょっと外にきてみなさい」
時雨
「ほほぉ〜、あきりん、バイクを新調したのか」
竜胆
「めぐみもCBR買ったことだし。私もと思って」
時雨
「しかし、これはでかいなぁ」
竜胆
「ふぅ、いろいろあったのよ。途中経過はさておき、紫擾 君。勝負よ」
時雨
「ほほぉ。その黒いので私のブランカに勝負を挑もうとい うのかね。いいだろう、ちょっとまっていたまえ」
時雨
「じゃじゅ〜ん、見たまえこれが新生セリカタイプRブラ ンカだ」
竜胆
「なんか、大きくなってない」
時雨
「まぁ、いろいろあってね」
竜胆
「で、どうなってるの」
時雨
「解説しよう」

 新生セリカタイプR ブランカの中身

 エンジン 2JZ-GTE(直列6気筒DOHC)
  最高出力450馬力
  最大トルク44 駆動方式 FR

 以下 スープラJZA80 TRD 3000GT使用

竜胆
「これってまんま中身スープラ?」
時雨
「まさに張り子だね、外装がセリカって所にこだわりが……」
竜胆
「まぁまぁ、いいは勝負ね」
時雨
「ふっふっふ、この300キロフルスケールメーターは伊達 じゃないぜ」

深夜4時、この頃が一番道が空いている。

時雨
「勝負はどうするの」
竜胆
「まぁまぁ、いつもの峠まででいいんじゃない」
時雨
「よおぉし」

信号が青に変わると同時に2台の車がスタートする。

時雨
「うぅ、やはりスタートではこちらが不利か。 しかし、 ターボをなめては行けない」
竜胆
「4輪にはまだまだ負けないのよね」
時雨
「次の交差点を曲がったらしばらく直線だ。勝負」
竜胆
「次の直線さえ押さえたら後は峠道。負けはしない」
時雨
「全開走行だい」

ぴーぽ、ぱーぽ、うぅ〜、前の車止まりなさい。前の白いのと黒いの止まりなさい。

竜胆
「やばい」
 
 覆面パトを発見するや小道に逃げ込むあきりん。
時雨
「やばい……しかし」

覆面パトを発見するがどうしようもない紫擾君。

お巡りさん
「はい、どうも。210キロオーバーね(笑)」
時雨
「ペンは剣より強し、(ばたっ)」

後日、ベーカリー楠

時雨
「っていう夢を見たんだ」
竜胆
「おばかな奴」

#夢オチなの?



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