エピソード364『ベーカリー楠イメチェン計画』


目次


エピソード364『ベーカリー楠イメチェン計画』

ドアベル
(カランカランカランカランカラン……)
観楠
「いらっしゃ……!? どわぁぁぁぁ!! ^_^;」
外人A
「オハヨウゴザイマス」
外人Β
「テンチョサン、デスカァ?」
観楠
「い、イェース……なんちゃって」
外人C
「オォー! イイミセ、デスネェー!」
外人D
「ペラペーラペラペラプラペロ!」
観楠
「は……? なんて言ったの?」
外人D
「意味なんてありませんよ」
観楠
「……!? とかいう君は、顕君じゃないか!」
 外人Dまたの
名を長瀬顕
「おはようございます、店長」
外人C
「オハヨウゴザイマァス」
観楠
「い、一体この方々ガタガタガタ」
「店長、体が震えてますよ」
観楠
「コホン、失礼。で、この人達は?」
「ジョン・ギャリッジ・アカペラ・トリオです」
外人ABC
「ヨロシク(ハモる)」
観楠
「よ、よろしく」
「この人達は三人でアカペラユニットをやってるんですよ」
外人ABC
「ソノトウリ(奇麗にハモる)」
観楠
「それで私にどうしろと?」
「雇ってください」
観楠
「ちょ、ちょっと待った! いきなりそう来るかい?」
外人ABC
「ナニモ、ウタヲ、ウタウダケジャ、アリマヘ〜ン」
観楠
「というと?」
外人ABC
「ワレワレ、ニクタイロウドウシャ」
観楠
「てことはパンを作る仕事をするってことかな」
外人ABC
「ソノトウリ」
「しかも英語の先生にもなる。生の英語が聞けるっての
はかなみちゃんにとって将来大きなプラスだっせ」
観楠
「む……そうはいっても人手は足りてるし……」
外人ABC
「オネガイシマース(哀願のコーラス)」
観楠
「うっ……ま、まぁいいかな?」
「よしきたっ! さすが店長!」
観楠
(あ〜、ウンって言っちゃったよ〜)
「彼らは暇さえあれば新曲を作ってますから、ネタは尽
 きませんよ。常連さん達にも喜んでもらえるはずです」

以降、ベーカリー楠には生で BGMが付きます(笑)
 使用例
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外人ABC
BGM 『Wonderful Evening』
 (店内がなんだか爽やかになってきた)
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夏和流  
「こんにちは」
外人ABC
「イラッシャイマセー(ハモる)」
夏和流
「……へ? 店長、これは?」
観楠
「う、うん……今日からうちで働いてもらうことになって :ね……」
外人ABC
「ヨロシクオネガイシマース(またハモる)」
夏和流
「はあ。歌でも、歌ってもらえるんですか?」
外人ABC
「モチロンデース(さらにハモる)」
夏和流
「(笑顔)そうですか。こちらこそよろしくお願いします」
「店長、やっぱり喜んでもらえたじゃないですか」
観楠
「そりゃそうだけれど……」
外人&夏和流
(気持ちよさそうに一緒に歌ってる)
観楠
「なんだか何かが間違っているような気が……」
からんからん

外人&夏和流
「いらっしゃいませ〜」
郁代
「おおぅ(びくっ)」
観楠
「あっ、いらっしゃい(苦笑)」
郁代
「な、なんなんだ、これは」
観楠
「……最近(うやむやに)雇った(ことになってる)生BGM   : 担当の3人なんだけど」
郁代
「(ぼそっと)……なにを口の中でもごもごいってんのや?」
夏和流
「あー、気持ちいいな。もう一曲いきましょう!」
外人
「O.K.〜」
外人&夏和流
(気持ちよさそうに歌っている)
夏和流
「あっ郁代さんもどうです? 一緒に?」
観楠
「あっ、それは止めた方が……」

そのあと、ベーカリー楠では何があったかは語られていない。ただ、郁代が店に来たという事実は闇に葬り去られることになっただけである



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