- 観楠
- 「ふ、ふぇ……ふえっくしょぉぉぉぉぃっ! うーむ(汗)」
- 郁代
- 「マスター、豪快なクシャミやねぇ(笑)」
- 観楠
- 「どーもね……(苦笑)」
- 郁代
- 「……誰かに思いっきり想われてるとか?(笑)」
- 観楠
- 「なんだそりゃ(笑) それって2回か3回続かないと駄目
なんじゃなかったっけ?」
- 郁代
- 「そーとも言うね(笑) じゃ、風邪?」
- 観楠
- 「んー……季節の変わり目だから……弱いんだな、どうも」
- 郁代
- 「熱とか出てこんうちに養生しときや(笑)」
- 観楠
- 「そーするよ(笑)」
などと言っていたのも束の間
- 観楠
- 「……7度、7分……あがってる(咳)」
- かなみ
- 「父様、だいじょうぶ?(心配)」
- 観楠
- 「あ……うん……」
- かなみ
- 「おくすりのんだ?」
- 観楠
- 「あー……まだだったなぁ。あとで飲んどくよ」
- かなみ
- 「あとはだめっ! はい、お水っ」
- ミか
- 「かなみちゃん、風邪薬あったよ」
- かなみ
- 「父様、おくすりのんでっ」
- 観楠
- 「……今日はお店休みだから、一日寝てりゃ治る……(咳)」
- かなみ
- 「はやくっ!」
- 観楠
- 「……はいはい(苦笑)……(ごくん) これで良い?」
- かなみ
- 「うん」
- ミか
- 「かなみちゃん、学校に行く時間だよ」
- 望
- 「(ぴんぽーん) かなみぃ、いくぞー」
- かなみ
- 「はーい。父様っ」
- 観楠
- 「んー?」
- かなみ
- 「かなみがかえってくるまで、ちゃんとねてなきゃだめよ」
- 観楠
- 「はいはい(苦笑)」
- かなみ
- 「ミか、父様のことみててね。じゃ、いってきまーす」
- 観楠&ミか
- 「いってらっしゃーい」
- 観楠
- 「……ふぅ」
- ミか
- 「パパ、大丈夫?」
- 観楠
- 「んー……実はあまり自信ない(汗) とりあえず寝るから
かなみちゃん帰ってきたら起こしてくれる?」
- ミか
- 「わかった」
- 観楠
- 「んじゃ、おやすみ……(咳)」
- 由加梨
- 「……で、これがいろいろあってね……」
- 素子
- 「ふぅーん。由加梨も結構大変だね」
- 由加梨
- 「でもねぇ(笑)」
- 素子
- 「……?」
- 由加梨
- 「一人者だとかえって集中できるって言うか(笑)」
- 素子
- 「……なーによ、それ(汗)」
- 由加梨
- 「言ってみただけよん(笑) それより、久々にパン屋さん
に寄ってかない? テスト中の息抜き(笑)」
- 素子
- 「……今日は水曜、お店は定休日」
- 由加梨
- 「あら、そーだったかしら?」
- 素子
- 「もぅ……あら? あれ、かなみちゃんじゃ?」
- 由加梨
- 「なんか久しぶりねぇ(笑) かなみちゃーん」
- かなみ
- 「ゆかり姉様ともとこ姉様! おはようございまぁす(に
こっ)」
- 素子
- 「おはよ、かなみちゃん(笑顔) 店長は元気?」
- 望
- 「かなみのとーちゃん、かぜひきなんだ」
- 由加梨
- 「……ほんと?」
- かなみ
- 「あのね、せきしてて、『ななどななぶ』なの。だから、
かなみがかえるまでおくすりのんでねてるの」
- 由加梨
- 「ふぅん……心配?(笑)」
- 素子
- 「なんであたしに振るわけ?」
- かなみ
- 「父様ったらね、おくすりのまなくてもいいっていうの。
かなみがかぜひいたときは『おくすりのまないとだめだよ』っていうのに」
- 由加梨
- 「そうよねぇ。でもかなみちゃん。かなみちゃんが学校終
わるのってお昼過ぎよね?」
- かなみ
- 「うん」
- 由加梨
- 「じゃぁ、かなみちゃんが帰ってくるまで私たちが店長看
ててあげよっか?」
- 素子
- 「ちょ、ちょっと由加梨あんたいきなり何言ってっ(汗)」
- かなみ
- 「姉様が?」
- 由加梨
- 「私たち今日は2時間でお終いなの(笑) いや、私は用事
があって駄目なんだけど、素子が暇だって言うし、ね?」
- 素子
- 「あんた……冗談は休み休みいいなさいよ(汗)」
- かなみ
- 「んー……」
- 素子
- 「かなみちゃん、あのね今のは由加梨の冗談……」
- かなみ
- 「うん!」
- 素子
- 「うん! って、ほんとに?(汗)」
- かなみ
- 「あのね、父様もとこ姉様にあいたいって言ってたの」
- 由加梨
- 「へぇぇ〜〜……あんたほんっとに幸せ者だぁね(笑)」
- 素子
- 「う……(赤面) じ、じゃぁ、お見舞いさせてもらおっか
な」
きんこーん、かんこーん
- 望
- 「かなみぃ、はやくいこーぜっ!」
- かなみ
- 「うん。それじゃゆかり姉様ともとこ姉様、ばいばい!」
- 由加梨
- 「ばいばーい(笑) ……さぁて、テストなんかぱっぱと済
ませて……ねぇ素子?(笑)」
- 素子
- 「ゆぅかぁりぃぃぃぃぃぃぃ(由加梨の首を絞める)」
- 由加梨
- 「く、くるしっ……ってばっ(汗)」
- 素子
- 「なんであぁぁんなこと言うのよあんたはっ!」
- 由加梨
- 「いき、いき、がっ(汗)」
- 素子
- 「まったく……」
- 由加梨
- 「ま、まぁ。結果オーライってことで(笑) 急がないと遅
刻しちゃうよん(笑)」
- 素子
- 「ごまかすなぁっ!」
- 観楠
- 「うぅ……頭いてーよ、体だりーよぉ」
- ミか
- 「パパ、ほんとに大丈夫?(汗)」
- 観楠
- 「ミか、温度計取ってきて……熱下がったら病院行ってく
るわ」
- ミか
- 「うん……」
こんこん
- ビィ
- 「あぎゃ!」
- ミか
- 「あ、ビィちゃん」
- 観楠
- 「ビィ?」
- ビィ
- 「あぎゃ、あぎゃぎゃあぎゃ。あぎゃあぎゃあぎゃぁ!」
- ミか
- 「……あーっ、忘れてたっ!」
- ビィ
- 「あ、ぎゃっ……(ショック大)」
- 観楠
- 「ミか、なんて言ってんだ?」
- ミか
- 「あのね、今日はビィちゃんとデートだったの。でもパパ
が大変だったからすっかり忘れてたの!」
- ビィ
- 「(おちこみ〜〜)」
- ミか
- 「ビィちゃん、ごめんね?」
- ビィ
- 「(おちこみ〜〜〜〜)」
- ミか
- 「やーん(苦笑)」
- 観楠
- 「ミか、いいから行っといで(苦笑)」
- ミか
- 「でも、パパは?」
- 観楠
- 「さっきよりはすこしマシになったと思うから……も少し
眠って、行けたら病院行くよ」
- ミか
- 「無理しちゃいやだよ?」
- 観楠
- 「大丈夫だから、思いっきり楽しんどいで(笑)」
- ミか
- 「じゃ、行ってきます。ビィちゃん、いこっ(にこっ)」
- ビィ
- 「あぎゃっ☆」
- 観楠
- 「ふぅ……とは言うものの、なんかふらふらしてきたぞ(汗)
だいじょーぶなんだろーか……(大汗)」
- 素子
- 「まったく、由加梨ったら……そりゃ、店長に会うのは久
しぶりだし、いいんだけどまさかお見舞いなんて……あ」
気が付けば、件の家の前だったりする(笑)
呼び鈴を押すが……反応が無い。
- 素子
- 「……壊れてる……んじゃないよね、ちゃんと音鳴ってる
し。いない……のかな」
鳴っているのは知っているが、頭痛と発熱でそれどころではないのだ(苦笑)
- 観楠
- 「うー……誰かきた……今日は誰も来ないはずだし……伊
川さんかな?(ずきずき)」
ぴんぽーん
- 観楠
- 「はいはい、今出ますよ……。
ふ、ふぇぇっくしょいぃっ!!(汗)
うぅ……(がちゃっ) はい?」
- 素子
- 「こ、こんにちは……」
- 観楠
- 「……素子ちゃん!?(汗) どー……したの?」
- 素子
- 「あの、かなみちゃんから店長が大変だって聞いて……そ
の」
- 観楠
- 「ん、まぁあがっ……げほげほっ(咳)……ご、ごめん」
- 素子
- 「……大丈夫ですか?(汗)」
- 観楠
- 「なんかもー、ぼろぼろで(苦笑) 自分がここまで弱いと
は思わなかったよ(咳) とにかく、あがってよ(苦笑)」
- 素子
- 「じゃ、お邪魔しますね」
- 観楠
- 「えーと……素子ちゃん、コーヒーでいいかな?」
- 素子
- 「あ、私やります」
- 観楠
- 「いや、でも……」
- 素子
- 「病人は病人らしく、ですよ(笑) できたら持っていきま
すから、店長は休んでてください」
- 観楠
- 「じゃ、そうさせて貰うかな……」
観楠、布団に潜り込む
- 観楠
- 「まさか、素子ちゃんが来てくれるなんて……せっかくの
休みだってのに、なんで風邪ひきなんだちくしょーっ(泣)」
- 素子
- 「店長、お昼はどうするんですか?」
- 観楠
- 「(起き上がる)え? あー……食欲無いから抜いてもいい
かなと……」
- 素子
- 「やっぱり。そんなことじゃ早く治らないですよ」
- 観楠
- 「あー、うん(苦笑)」
- 素子
- 「台所借りていいですか?」
- 観楠
- 「え、そりゃかまわないけど……」
- 素子
- 「食欲は体力です☆ なにか作りますね(笑)」
- 観楠
- 「……ありがと……(咳)」
- 素子
- 「ほらほら、いつまでも起きてちゃだめですよ(笑)」
- 観楠
- 「……うん(笑)」
- 素子
- 「じゃ、しばらく待っててくださいね」
素子、寝室のドアを閉め調理に入る。
しばらく後。
- 素子
- 「(ノック) 店長、入りますよ……店長?」
- 観楠
- 「んあ……なんか、眠ってたみたい(苦笑)」
- 素子
- 「体が疲れてるんですよ。はい、おかゆです(笑)」
- 観楠
- 「風邪ひきメニューの定番だね(笑) でも、素子ちゃんに
料理作ってもらえるなら、風邪治らなくてもいいかなぁ。
……って(笑)」
- 素子
- 「……そーいうこと言う人にはなにも作ってあげません」
- 観楠
- 「えーっ、そーなの?」
- 素子
- 「そーなんです(くすっ) さ、あったかいうちにどうぞ」
- 観楠
- 「じゃ。いただきまーす」
- 観楠
- 「ふぅっ……」
- 素子
- 「やけどしないでくださいね?」
- 観楠
- 「大丈夫(笑) にしても、ただのおかゆでもなんか味が違
うなぁ……おいしいよ(笑)」
- 素子
- 「ほんとですかぁ?」
- 観楠
- 「ほんとほんと(笑)」
- 素子
- 「ありがとうございます(笑) えーと(時計を見る)……や
だもうこんな時間!?」
- 観楠
- 「なにかあった……あ、テスト中だったよね。ごめんね、
引き止めちゃって」
- 素子
- 「いえ、いいんです(笑) じゃ、そろそろおいとまします
ね」
- 観楠
- 「よっと(立ちあがる) 送るよ」
- 素子
- 「そんな……いいですよ」
- 観楠
- 「いや、玄関までだから気にしないで……
(ふらっ)おぉっ!?」
- 素子
- 「店長!?」
- 観楠
- 「う、わっ、たたたっ(焦)」
- 素子
- 「きゃぁっ(焦)」
観楠、よろけて倒れるがなんと素子を巻き込んでしまう(笑)
- 素子
- 「いたた……」
- 観楠
- 「ご、ごめんっ……大丈夫?(汗)」
- 素子
- 「あたしはなんとも……」
- 観楠
- 「よ、よかった……(安堵)」
- 素子
- 「そ、それより……あの、店長……(照)」
- 観楠
- 「なに?」
- 素子
- 「手をのけてくれませんか?(赤)」
- 観楠
- 「のけるって一体……!! ごごごごごごごごごごめんっ(赤)
わわざとざとわざとじゃないんだっ(真っ赤)」
- 素子
- 「……(赤面)」
- 観楠
- 「……その、つまり……(赤面)」
- 素子
- 「(両目を閉じて顔をあげる)」
- 観楠
- 「も、素子ちゃん!?(どきっ)」
- 素子
- 「……」
- 観楠
- 「……(こ、これは……これってやっぱり……だよなぁ)」
- 素子
- 「……(とくんとくんとくん)」
- 観楠
- 「も、もと、こ……(素子に顔を近づける)」
- かなみ
- 「ただいまっ!!」
- 素子
- 「!!」
- 観楠
- 「へ!?」
- かなみ
- 「父様、ちゃんとねてるっ?」
- 観楠
- 「(布団の中から) お(咳) おかえりかなみちゃん(真っ
赤)」
- 素子
- 「じゃ、あたしそろそろかえりますね(照)」
- 観楠
- 「あ、うん(赤)」
- かなみ
- 「もとこ姉様、もうかえっちゃうの?」
- 素子
- 「うん。帰ってお勉強しないといけないの(笑)」
- かなみ
- 「ふぅん」
- 素子
- 「店長とも会えたし……テスト終わったらまたくるね(笑)」
- かなみ
- 「うん!(にこっ)」
- 素子
- 「じゃぁ」
- 観楠
- 「今日は、ありがと(笑)」
- かなみ
- 「もとこ姉様、さよなら」
- 素子
- 「ばいばい、かなみちゃん(笑)」
- かなみ
- 「(観楠の顔を覗き込む)」
- 観楠
- 「……かなみちゃん、どうかした?」
- かなみ
- 「父様のおかお、まっかなの。もとこ姉様も!」
- 観楠
- 「(ぎくぅっ)そ、そーかな? うーむ、ひょっとしたら」
- かなみ
- 「?」
- 観楠
- 「素子ちゃんに風邪うつしちゃったかも……」
- かなみ
- 「??」
- 観楠
- 「ってことは、ないよね。あは、あははあはははは(作笑)」
- かなみ
- 「……父様、へん」
- 観楠
- 「あははははははははははははははははははははは(作笑)」
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