十一月某日。偶然自習になった吹利学院3限目。なお、夏和流は異能を使っていない。
- 夏和流
- 「ふわぁあ、自習かぁ。……眠っとこ。みのる、授業が終
わったら起こしてくんない?」
- みのる
- 「いいだろう」
きーんこーん。授業終了のチャイム。
- みのる
- 「おい、起きろ。授業終わったぞ」
- 夏和流
- 「うーん。うーん、止めれ……僕はダーキオン以外はダメ
ですぅ……カメラは持ち込み禁止……うう……」
- みのる
- 「(……?)おい。起きろ」
- 夏和流
- 「なこの方が……じゃなくて……確かに面白い……うう」
- みのる
- 「おい」
- 夏和流
- 「……(目を覚ます)あ、みのる」
- みのる
- 「ようやく起きたか」
- 夏和流
- 「夢だったのか……」
- みのる
- 「うなされていたようだが、どんな夢だったんだ?」
- 夏和流
- 「い、いや! んでもない!」
- みのる
- 「……まぁ聞かないでおこう」
- 夏和流
- 「は、はははは……(女のコスプレの夢なんて、口が裂けて
も言えん)」
十一月某日。またもや偶然自習になった吹利学院4限目。
- 夏和流
- 「なーんか、最近自習多いよね(ふわぁあ)
- みのる
- 「風邪も流行っているようだからな」
- 夏和流
- 「で、悪いんだけれど……」
- みのる
- 「起こせばいいんだな」
- 夏和流
- 「あったりぃ。じゃ、おやすみぃ」
……三十分後。
- 夏和流
- (すー。すー。すー)
- みのる
- (静かに自習している)
- 夏和流
- 「(ねむりながら)……ぷっ。くすくす……」
- みのる
- 「……なんだ?」
- 夏和流
- 「(起きて)お、面白い……って……? 、夢か……」
- みのる
- 「また変な夢でも見たのか」
- 夏和流
- 「そお! れが、とびっきりのおかしいやつで……聞く?」
- みのる
- 「いや、いい」
- 夏和流
- 「ぶー。そう言わずに聞いてよー」
- みのる
- 「……聞いて欲しいのなら、始めからそう言え」
- 夏和流
- 「(ごまかしの咳払い)……こほん。じゃあ、夢の内容を話
すよ。……ぷぷっ。思い出しただけで笑いが……(笑)」
- みのる
- 「はやくしろ」
- 夏和流
- 「あのねぇ……みのるがギャグを言うの」
- みのる
- 「……なんだと?」
- 夏和流
- 「『夏和流が悪い』『夏和流と代わる代わる』とかいって、
そりゃあ面白いギャグを何発も……」
- みのる
- (首筋に手刀)
- 夏和流
- 「はうっ(倒れる)」
- みのる
- 「おまえが起きていること自体が悪夢だな」
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