エピソード378『ヤミの種』


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エピソード378『ヤミの種』

夏和流
「てんちょーさーん」
観楠
「……」
夏和流
「あれ、どうしたんです? だまっちゃって」
観楠
「ただ単に、君の機嫌がいいということは凶事の前触れか な……と思ってね(苦笑)」
夏和流
「まあ、いーじゃいないですか(笑) それより店長さん、 ちょっと見ていてもらえます?」
観楠
「なにを?」
夏和流
「僕をです。実は、フリーマーケットで『闇の種』という のを見つけたので、つい買っちゃったんです」
観楠
「闇の種? 何、それ?」
夏和流
「知らないんですか? 特撮で出てましたよ。
これと梅干しを食べると、成分が……(うんぬん)……というわけで、変身できるんだそうです。でも、蛋白質と
うんぬん)というわけで、記憶が消えちゃうらしいから、証人になってもらおうと思いまして」
観楠
「(全然わからん……)まあ、べつにいいけれど……」
夏和流
「じゃ、いきますね。(もぐもぐ)」
観楠
「どう?」
夏和流
「うーん……うーん、困ったな……」
観楠
「どうしたの、いきなり悩みだして」
夏和流
「あああ、どうすればいいんだろう……」
美樹
「(説明書を見て)どうやら、『ヤミの種』ではなく『なや みの種』のようですね」
観楠
「……」
夏和流
「うーん……うーん……」



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