- 夏和流
- 「てんちょーさーん」
- 観楠
- 「……」
- 夏和流
- 「あれ、どうしたんです? だまっちゃって」
- 観楠
- 「ただ単に、君の機嫌がいいということは凶事の前触れか
な……と思ってね(苦笑)」
- 夏和流
- 「まあ、いーじゃいないですか(笑) それより店長さん、
ちょっと見ていてもらえます?」
- 観楠
- 「なにを?」
- 夏和流
- 「僕をです。実は、フリーマーケットで『闇の種』という
のを見つけたので、つい買っちゃったんです」
- 観楠
- 「闇の種? 何、それ?」
- 夏和流
- 「知らないんですか? 特撮で出てましたよ。
これと梅干しを食べると、成分が……(うんぬん)……というわけで、変身できるんだそうです。でも、蛋白質と
うんぬん)というわけで、記憶が消えちゃうらしいから、証人になってもらおうと思いまして」
- 観楠
- 「(全然わからん……)まあ、べつにいいけれど……」
- 夏和流
- 「じゃ、いきますね。(もぐもぐ)」
- 観楠
- 「どう?」
- 夏和流
- 「うーん……うーん、困ったな……」
- 観楠
- 「どうしたの、いきなり悩みだして」
- 夏和流
- 「あああ、どうすればいいんだろう……」
- 美樹
- 「(説明書を見て)どうやら、『ヤミの種』ではなく『なや
みの種』のようですね」
- 観楠
- 「……」
- 夏和流
- 「うーん……うーん……」
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