- 夏和流
- 「てーんちょーさん」
- 観楠
- 「あれ? どうしたの、珍しく一人で」
- 夏和流
- 「んにゃ? そんなぁ、僕は男ですよぉ」
- 観楠
- 「……は?」
- 夏和流
- 「『めすらしい』だなんて、いわないでくださいよぉ」
- 観楠
- 「め・ず・ら・し・い」
- 夏和流
- 「わかってますって。もう、ギャグが通じないなんて困り
ものですよぉ」
- 観楠
- 「……あのね(苦笑)」
- 夏和流
- 「じつは、新作の洒落ができたので、是非聞いてもらおう
と思って」
- 観楠
- 「……(ため息)。はいはい、聞きますよ(あきらめ)」
- 夏和流
- 「幽霊には実体がないとかいいますけれど、じつはあるん
です」
- 観楠
- 「……はあ。そのこころは?」
- 夏和流
- 「幽霊だけに、殴ると『ごすっと』音が出るから〜」
- 観楠
- 「……」
- 夏和流
- 「ふふふ、あまりの面白さに腹筋がけいれんを起こして既
に動かなくなってしまうレベルにまでいってしまったようですね。ふわはははぁ(高笑い)」
- 観楠
- 「あきれているんだけれど……」
- 夏和流
- 「照れなくていいですよ。ふわはははぁ(高笑い)」
- 観楠
- 「……ほっといて仕事に戻ろ……」
- 夏和流
- 「ふわははははははは(高笑い)」
- 美樹
- 「そんな洒落、やめなしゃれ……っていうどうしようもな
い冗談もこういう場から生まれたんでしょうか……(窓の外を見て嘆息)」
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