エピソード388『コスプレゲーセン』


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エピソード388『コスプレゲーセン』

ゲームセンター

ここはりん姉のバイトするゲームセンター。
 おや? いつもならカウンターに見えるりん姉の姿が見当たらない。
 お、更衣室から妖しげな格好をした誰か出てきたぞ。
 あれは……

店長(非観楠)
「というわけでよろしく頼むよ」
竜胆
「は〜い……」
呉羽
「君の双肩にその辺の客を引き込めるかどーかがかかっと るんだ、よろしく頼むよ、うん?(オヤジ口調)」
竜胆
「自分がやれよ」
通行人
「ん? なんや、あれ」
通行人
「コスプレか? あれ」
通行人
「なんかすげーな(汗)」
竜胆
「いらっしゃいませー(棒読み)」
呉羽
「をいこら。そんなことで客を呼べると思っとるのか、う ん?(オヤジ口調)」
竜胆
「恥ずかしいっすよ(汗) 10円ゲーセンじゃあるまいし、 なんでこんなカッコ……」
呉羽
「なんちゅうかねぇ……時代のメインストリームは、マニ アックな方向性をね、こう手探りで模索しつつ、留まることなく突き進んでるというかね」
竜胆
「それとあたしがアテナの格好するのとどういう関係があ るんですかい」
呉羽
「しゃあない。今日、遅番入ってる女の子って自分だけや もん。それに、店長の発案やし」
竜胆
「それが納得いかんっつーの! ……ヅラまでかぶって、 あたしはなにしてるんだ……(汗)」
呉羽
「休憩のときも着替えるなよ。そのカッコで行けよ(笑)」
竜胆
「御免こうむる」

さて、こーいうときに限って知り合いとか友達とかが遊びにくるんだよな。

琢磨呂
「うーっす……な、なんてカッコしてやがんだぁ?(汗)」
慎也
「……可憐だぁ〜」
竜胆
「うっせぇ! 見るな!(汗)」
観楠
「こんばんわ〜がんばってる……?(汗)」
かなみ
「こんばんわっ……りん姉様、ヘンなカッコしてるのっ(汗)」
竜胆
「あう〜……こ、これはね……悪い人の陰謀でこーいうカッ コさせられてるのよ(汗)」
かなみ
「じゃあ、かなみが悪い人、やっつけてあげるのっ」
紫擾
「やあ、二番目に愛しいMy Honey……と、とっても愛しい カッコだね(汗)」
めぐみ
「……見なかったことにしてあげる(しみじみ)」
竜胆
「ありがと……(しみじみ)」
剽夜
「おうっ、あきりん、元気にやってるか……と、とっても 元気そうで、安心したよ、じゃあ!(汗)」
竜胆
「う〜、顔見た瞬間帰るなぁ……(汗)」

わいわいがやがや。

竜胆
「……ううっ、客の入りが多い……事務所に行くのが恥ず かしい……」
紫擾
「あきりん、今日はいっしょにご飯を食べに行こうと思っ て休憩時間に合わせてきてみたんだが……またの機会にしたほうがよかったかなぁ(汗)」
竜胆
「だ、大丈夫、上からコート着たらわかんないから」
紫擾
「いや、そうじゃなくてね。面が割れてるっていうか……」
剽夜
「いや、私は気にしないぞ」
めぐみ
「内緒にしといたげるから、ね?」
竜胆
「うん、ありがと」
観楠
「んー……」
琢磨呂
「どした、てんちょー?」
観楠
「アテナが……」
琢磨呂
「アテナ?  姐さんのカッコどうかしたのか?」
観楠
「ちがうっ! アテナはやっぱり上から降ってくる途中、 赤いスカートがとれて、黄金の鎧と炎の剣を装備するまでナンギな道を歩むんだ!」
琢磨呂
「……なんの話だ?(汗)」
慎也
「可憐だ〜……」
琢磨呂
「シン、ほかに言うこたねーのかよ?」
かなみ
「かなみ、キッズミール食べるのっ」
観楠
「はいはい」

そのころ職場では

呉羽
「作戦大成功ですね」
店長(非観楠)
「そうやね」
竜胆
「まんだらげののりで、プリティーサミーの歌でも歌おう かな。けど、あれは、一応合方がいるしなぁ)」
剽夜
「(スチャ) だいじょうぶだ。あきりん。私がその役を買っ て出ようではないか」
竜胆
「はっ、更ちゃん。そのりょーちゃん人形は!?」
剽夜
「いや、CMを見て欲しくなってな。コアラ人形をベースに 作ってもらったのだ。ちゃんと、針金で手足も動くぞ」
竜胆
「さすが、りょーちゃんラブラブな更ちゃんね。(^_^;)」
剽夜
「愛があれば、りょーちゃんの言葉も理解できるぞ」
竜胆
「そうですか……(^_^;)。(気を取り直して) じゃぁ、歌 おっか」
剽夜
「OKだ」
竜胆
「な・ん・で・も・できるはずだわ〜」
剽夜
「みゃおぉぉぉぉん」

そして、ゲーセン内にいつもかかっている有線に変って、その日は竜胆ワンマンショーになったそうだ……。

剽夜
「みゃ、みゃ、みゃぁぁぁん」

余波

「竜胆ちゃんアテナのコスプレするっ! 事件」の次の日。
 水島家、緑の部屋。

浩二(弟)
「(がらっ) 姉ちゃん、ぱずるだま対戦やろうぜ……って ……あ?(汗)」
「えっ? きゃぁぁ着替え中よっ!」
浩二(弟)
「いや……着替え中なのは分るけど……それ……なに?(呆)」
「なにって……」

猫耳、猫手、猫足にしっぽ。その姿はどっから見ても……。

浩二(弟)
「もしかして……フェリシア? ……(汗)」
「あたり〜にゃぁ(にこ)」
浩二(弟)
「ひょっとして……姉ちゃんのバイト先が、コスプレのク リスマスパーティー……やるとか?(汗)」
「ちがうの、この間竜胆さんがコスプレしてたって聞いた から……」
浩二(弟)
「は? それと姉ちゃんがコスプレするのと、どう関係が?」
「それはその……(慎也さんこういうの好きだって聞いた し……)」
浩二(弟)
「?(^^;)」

密売

同じく「竜胆ちゃんアテナのコスプレするっ! 事件」の次の日。

「なんだ、この奇妙な格好をしている写真は」
琢磨呂
「やはりいらないか」
「うーむ、もちっと個人的に肌の露出が多いほうがいいな、 やはり。その方が精神的ダメージが大きい」
琢磨呂
「で、ではこれなんかは……ううう…….」
「どうした鯖壱(*1)」
琢磨呂
「これを撮った苦労を思うと涙が思わず……ううう……」
「そんなに刺激が強いのか、どれどれ。ぐはっ、こ、これ は!」
琢磨呂
「俺の涙の理由がわかったか?」
「う、うーむ(汗) こんなものではどうだろうか? (電 卓を見せる)」
琢磨呂
「あと2割欲しいな」
「むぅ、しかたあるまい。約束のモノだ」
琢磨呂
「そうだ、こっちの写真もサービスしておくよ」
「私には理解できんが……精神ダメージが大きいというの なら頂いておこうではないか」
琢磨呂
「そいつは、核ぐらいにダメージあると思うぜ(含み笑い)」
音祇
「また岩沙さんから怪しい写真を買って」
「別段卑しい行為をしようというわけではない。自己防衛 のためだ」
音祇
「でもですねぇ……」
「お、そうだ。これ、私には理解不能なのでおまえにくれ てやろうではないか」
音祇
「こ、これってアテナ……ですよね?  で、化け物ねー ちゃんがなぜ?」
「アテナとかいうものは知らんが、洗濯板(*2) だということ は間違いないな」
音祇
「アテナってのはゲームのキャラクターですよ」
「そうか」
音祇
「そうかぁ、化け物ねーちゃんはコスプレまでするのか」
「こーいうのがコスプレというのか」
音祇
「あ、そーです。何かゲームでもアニメでも何でもいいん ですけど、その真似をするっていうやつ」
「となると、これは面白そうなことになりそうだな(ニヤリ)」
音祇
(な、なんかヤバメの雰囲気)
*1
サバゲ壱号の略称
*2
豊秋竜胆の名称

数日後ベーカリー楠にて

あっちこっちで竜胆ちゃんの写真を売りさばいてるようだけど、どうなっても知らないよ、琢磨呂君。

琢磨呂
「ほら、これなんか結構良く撮れてる」
観楠
「ほんとだ、僕にも一枚くれる?」
琢磨呂
「OK、てんちょーの分も焼き増ししとくよ」
観楠
「ところで、そっちの手に持ってるのも写真?」
琢磨呂
「あ、いや、これは……」

ばさっ

観楠
「ん?」
琢磨呂
「いけねっ!」

床に散らばったのは、いつの間に撮ったのかコスプレした竜胆を、あらゆるアングルから撮影した写真数十枚。
 しかもそれには、観楠に見せた写真がかすんで見えるくらい『かわういりんどうちゃん』が写っていた。

琢磨呂
「こ、これは軍事機密だっ! てんちょー! 機密漏洩は 銃殺だぞっ(汗)」
観楠
「はいはい(笑)」
琢磨呂
「なにをニヤニヤと……ええぃ(汗) 総員撤収だっ!」

からん、がらん!
 琢磨呂が飛び出すより早く、ベーカリー楠に慎也が飛び込んできた。

慎也
「見つけたぞっ岩沙っ!」
観楠
「あー、毎度毎度だけど。ドアは静かに開けて欲しいなぁ
苦笑)」
琢磨呂
「お、おう、シンじゃねーか。どうした?(汗)」
慎也
「どうした? じゃねー! おまえ緑ちゃんに何吹き込ん だっ」
琢磨呂
「なにって……シンはコスプレ好きだからって……」
慎也
「だぁっ! 俺はコスプレ好きじゃないっ! 余計な事吹 き込むなっ」
琢磨呂
「違うのか?」
慎也
「違うっ!」
琢磨呂
「なぁシンよ……(にやにや)」
慎也
「何だよ」
琢磨呂
「(内緒話モード) フェリシアよりモリガンで悩殺の方が 良かったか?」
慎也
「(一瞬想像)……あ(鼻血っ)」
琢磨呂
「ふっ、まだまだだなシン。てんちょー!  シンを頼む ぜっ!」
慎也
「まて岩沙っ……あう」
観楠
「頼むって、琢磨呂君……行っちゃった。あ、慎也君!  上向いて! 上!」
慎也
(岩沙〜覚えてろ〜)



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