エピソード407『瑞鶴での会話』


目次


エピソード407『瑞鶴での会話』

登場人物

平塚花澄(ひらつか・かすみ)
書店瑞鶴の店員。
岩沙琢磨呂(いわさ・たくまろ)
軍事マニアな高校生(当時)。
店長
書店瑞鶴の店長。花澄の兄。

本編

花澄
「いらっしゃいませ……?(二歩後退)」
琢磨呂
「なにいいいい! 航空ファンが入荷してないだとおお!」
花澄
「え……航空……ファン? ですか?」
琢磨呂
「ぎゃああああああ! ARMSもねえええええ」
花澄
「え……アームズ? 腕相撲の雑誌ですか?」
琢磨呂
「ガッデェェェェェェム! 軍事研究も、丸も、世界の艦船もねええええ! ネーちゃん、軍事雑誌どこに消したんだああ(号泣)」
花澄
「そう言われましても……お取り寄せならいたしますが?」
琢磨呂
「く……発売日に買うからこそ意味が在るんだぜ!」
店長
「誰が騒いでるのかと思ったら岩沙か」
琢磨呂
「おやじさんっ、何時から方針換えたっ?!」
店長
「……誰がおやじさんだ」
琢磨呂
「何でもいいから…ARMS を見捨てたのかよっ!(涙目)」
店長
「何かと思ったらまったく…来てるぞ。あと、航空ファンと、軍事研究と……おい花澄、そこに出すから手伝え」

店長、店の奥から雑誌の束を持ってくる。

琢磨呂
「あった……(安堵)」
花澄
「……どうして隠してたんです、でも?」
店長
「そりゃ客の為だ。岩沙はもう受験は終わったよな」
琢磨呂
「とっくに……って」
店長
「受験生が瑞鶴で立ち読みして受験に失敗した、なんて言われたら笑い事にならんからなぁ(しみじみ)」
琢磨呂
「……それって、おせっかいって言わねえか?」
店長
「馬鹿者。瑞鶴の方針だ」

解説

書店瑞鶴での、平塚花澄初登場エピソードです。
 ……お節介やな(苦笑)>店長



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