学校登校途中
- 夏和流
- 「おはよう、みのる」
- みのる
- 「おはよう」
- 夏和流
- 「……んー」
- みのる
- 「どうした?」
- 夏和流
- 「夕べから、なんか忘れてる気がしてしょうがないんだよ。み
のる、今日誕生日だっけ?」
- みのる
- 「いいや」
- 夏和流
- 「う〜ん、学校行事かなぁ」
- みのる
- 「……おまえ……ひょっとして」
- 夏和流
- 「う〜ん」
- みのる
- 「今日『期末テスト』だっての忘れてないか?」
- 夏和流
- 「あ、そうか! 今日期末テストか! 思い出せて良かっ
たぁ〜気になって仕方なかったんだ、良かった良かった。
……って期末テストぉ!?(大恐慌)」
- みのる
- 「……(呆れている)」
- 夏和流
- 「みのる〜どうしよ〜なーんもやって無い〜(涙)」
- みのる
- 「しらん」
と、一言の元に切り捨てスタスタ歩いて行くみのる君
- 夏和流
- 「う〜ん、どうしよう、どうしよう……こんな時は心を落
ち着けて……すーはー(深呼吸) 銅を作る時って、作り方が要らないんだって……どうしようもない(銅、仕様も無い)
……。
……。
……。
- 犬
- 「あお〜ん」
あ、犬が鳴いてる。
- 夏和流
- 「わー、慌ててるからギャグも決まらない〜(慌)」
……それは何時もぢゃ(笑)
等と、寒い一人ギャグをかます内に無情にも学校についてしまった夏和流君。
悩みながらも教室へ。
- 夏和流
- 「うーん、困ったなぁ……あれ?」
机の上には本日のテスト教科のノートが置かれている。
- 夏和流
- 「僕のノートはこっちに有る。とするとこれは……おぉっ!
今日のテスト範囲が……ふむふむ……これがあれば……なるほど……でも一体誰がこれを……そうか! きっと僕の事を密かに想う『可愛い』女の子がそっと置いてくれてたに違いない!」
ごんっ!
- 夏和流
- 「いった〜何するんだよ〜みのる」
- みのる
- 「いる訳なかろう、そんな娘。で、ノートだが」
- 夏和流
- 「へ? これ?」
- みのる
- 「使わんのなら回収するぞ」
- 夏和流
- 「これ、みのるのだったの?」
- みのる
- 「使うのか、使わんのか?」
- 夏和流
- 「使います! 使います! ありがたーく使わせてもらい
ます」
- みのる
- 「さっさとしろ、時間が無い」
この日、夏和流君はみのる君のノートのおかげで辛うじて赤点を免れたそうな。
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