ジリリリリン
- 花澄
- 「はい、瑞鶴です」
- 店員
- 「もしもし○○書店の者ですが」
- 花澄
- 「はい」
- 店員
- 「えーお宅でお取り寄せになった本なんですが、業者の手
違いで何冊かうちの方に来てしまってるんですよ、お手数ですが取りに来ていただけませんか」
- 花澄
- 「そうですか、すいませんすぐ取りに行きます」
○○書店、歩いてだと30分弱といったところか。
- 花澄
- 「えーと、この道でいいのかな、それともこっちかな(う
ろうろ)」
あれやこれやと、道を探す花澄。そこへぱたぱたとフラナが歩いてくる。
- フラナ
- 「あれ、お姉さん、どしたの?」
- 花澄
- 「え、ええちょっと道がわからなくて」
- フラナ
- 「道? どこに行くの?」
- 花澄
- 「○○書店にいこうと思ったんですが」
- フラナ
- 「それなら僕知ってるよ、案内してあげる」
- 花澄
- 「そうですか、すいません(元気な子だな)」
そしてもと来た道からどんどん外れていく二人
- フラナ
- 「ここを左!」
- 花澄
- 「はい……(右じゃなかったかな)」
- フラナ
- 「で、多分こちらを右」
- 花澄
- 「はい……(何か見慣れないところだな)」
……で、これを繰り返して約20分後。
- 花澄
- 「あの……ここ、どこでしょう?」
- フラナ
- 「……どこでしょう?」
- フラナ
- 「んーでも何とかなる、こっち!」
- 花澄
- 「そうですね(逆方向かな)」
- フラナ
- 「あれぇこっちかなぁ、うん、こっちこっち」
- 花澄
- 「そうですね(さっきも通った道だなぁ)」
しばしこの繰り返し……
結局、30分の所を2時間48分かけてやっと到着した……
- フラナ
- 「お姉さん、ほらここだよ(自信たっぷり)」
- 花澄
- 「ほんと、ありがとう(信じてる)」
- フラナ
- 「どうたしまして。僕、富良名裕也。お姉さんは?」
- 花澄
- 「私は平塚花澄、どうもありがとう」
- フラナ
- 「うん、じゃ帰り気をつけてね」
ぱたぱたと去っていくフラナ、花澄は帰りも同じ時間同じ道を通り帰路についた。
- 花澄
- 「ふぅ、結構遠いなぁ」
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