エピソード「骨董品店にて」=========================(がらがらがら)←引き戸を開ける音中はずいぶん乱雑なように見える。あまり明るくなく、店番の年よりが一人。
- 居候
- 『皿ばっかりだな』
- 豊中
- 『しかも何処かで見たことあるようなやつばっかし。俺のば
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- ーちゃんちにも、こーゆーのがゴロゴロあったんだがな
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- …………うっっ』
- 居候
- 『(のんびりと)どーした?』
- 豊中
- 『わからん。しかしなんか、強烈な感情が………』
- 居候
- 『幽霊か?』
- 豊中
- 『言いたくなかったからそれを言わなかったとゆーに』
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- しばらく黙って探知。そして、片隅の和服地の山に埋もれて
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- いた、帯地を手にとる。
- 豊中
- 『これだ。帯とは珍しいな、着物についていることは珍しく
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- ないんだが』
- 居候
- 『気持ち悪いよー』
- 豊中
- 『俺だってあまり気持ちは良くない』
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- 手を放し、今度は小柄を見つけて近寄る。
- 居候
- 『なんだ、小柄じゃないか』
- 豊中
- 『知ってるのか』
- 居候
- 『まーな。前に話したことのある人間が侍だったもんで』
- 豊中
- 『…………いつの話だよ(^_^;)。しかし、こいつもなにか
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- 残留してるみたいだな』
- 居候
- 『ひえー』
- 豊中
- 『いちいちわめくな、お前だって幽霊と何も変わらんだろ。
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- それにこいつ、良くわからないが、別に悪い代物じゃなさそ
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- うだ。負の感情は感じられない。これまた珍しいな………』
- 居候
- 『なんでさ?』
- 豊中
- 『モノ、特に武器の類に残る感情は、たいていロクでもない
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- ものばっかりなんだ。俺は霊感はないからわからないが、そ
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- ういうのはたたるらしいぜ?……………ふむ(ここで探知範
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- 囲を広げる)、ここはいろいろ混ざってる店だな。気に入った』
- 居候
- 『おーい(;_;)』
居候の(精神的)涙に構わず、小柄を手に店番の老人に話しかける。値段は2
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