たった一日の夏日のおかげで1分咲きの桜が満開になった、ある日。
早朝の柳紘一郎宅
- SE
- 「ホー、ホケキョ」
- 紘一郎
- 「ん? 鴬かあ。おーみやびだ、雅」
- すーちゃん
- 「むにゅゆう……にへへ、ごはん〜(笑)」
- 紘一郎
- 「……雰囲気ブチこわしだぞ、すーちゃん」
- すーちゃん
- 「すーすー、紘ちゃんこれもたのんでいいぃぃ。むにゃむ
にゃ」
- 紘一郎
- 「(はぁ) さて、朝食何にしよう」
- SE
- 「(電話)とるるるる」
- 紘一郎
- 「おおっと(汗) はいはい! はい、柳です」
- 直紀
- 「こーいちろー!! どーしよぉぉ!! あのね、押入が閉ま
らないの〜!!」
- 紘一郎
- 「……この電話は現在使用されておりません。番号をお確
かめの上改めておかけ直しください。ぴー(棒読み)」
- 直紀
- 「?(ガチャン)」
- SE
- 「(電話) とるるるる」
- 紘一郎
- 「ん? またか。はい、柳です」
- 直紀
- 「やっぱあってんじゃないのよぉ!(怒) 紘一郎っ! そー
ゆー不当な態度が許されると思ってんの!!」
- 紘一郎
- 「朝っぱらから押入がどーの言う方がよっぽど不当だと思
うぞ」
- 直紀
- 「だって〜部屋から出れないんだよう(泣)」
- 紘一郎
- 「だから洗濯物を溜めるのはやめろって言っただろーが」
こうして雅な朝が過ぎてゆく。
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