エピソード433『雅な朝』


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エピソード433『雅な朝』

たった一日の夏日のおかげで1分咲きの桜が満開になった、ある日。
 早朝の柳紘一郎宅

SE
「ホー、ホケキョ」
紘一郎
「ん? 鴬かあ。おーみやびだ、雅」
すーちゃん
「むにゅゆう……にへへ、ごはん〜(笑)」
紘一郎
「……雰囲気ブチこわしだぞ、すーちゃん」
すーちゃん
「すーすー、紘ちゃんこれもたのんでいいぃぃ。むにゃむ にゃ」
紘一郎
「(はぁ) さて、朝食何にしよう」
SE
「(電話)とるるるる」
紘一郎
「おおっと(汗) はいはい! はい、柳です」
直紀
「こーいちろー!! どーしよぉぉ!! あのね、押入が閉ま らないの〜!!」
紘一郎
「……この電話は現在使用されておりません。番号をお確 かめの上改めておかけ直しください。ぴー(棒読み)」
直紀
「?(ガチャン)」
SE
「(電話) とるるるる」
紘一郎
「ん? またか。はい、柳です」
直紀
「やっぱあってんじゃないのよぉ!(怒) 紘一郎っ! そー ゆー不当な態度が許されると思ってんの!!」
紘一郎
「朝っぱらから押入がどーの言う方がよっぽど不当だと思 うぞ」
直紀
「だって〜部屋から出れないんだよう(泣)」
紘一郎
「だから洗濯物を溜めるのはやめろって言っただろーが」

こうして雅な朝が過ぎてゆく。



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