三河家、夜中の十時。夏和流はパソ通の未読処理、姉はゼミのチラシづくり、父はテレビ、などと思い思いの時間を過ごしているときだった。
- 母
- 「ひゃぁ!」
- 夏和流
- 「ほえ?」
変な声に驚き、母親のいる部屋を見る夏和流。ガラスなので一目瞭然。
……新聞の赤い炎がよく見える。
- 夏和流
- 「あー、燃えてる(結構落ち着いてる)」
- 母
- 「ど、どうしよう(慌てている)」
- 夏和流
- 「水だよ、水」
言葉に従い、慌ててつつも台所に行く母。しかし。
- 母
- 「あぁあ! おとしちゃった。ああああ(慌ててそこら辺
にあった雑巾などを覆いかぶせる)」
- 夏和流
- 「あつそう……(などといいつつ、燃えないよう踏んだり
している)
やがて、どたどたしながらもなんとか火は消えた。
- 夏和流
- 「おかーさん、とりあえず水。も一回かけておかないと」
- 母
- 「そ、そうね(じゃーっと水を新聞にかける)
- 夏和流
- 「火の粉も処理しておかないと」
そして、あと片付けも一段落。
- 夏和流
- 「いやー危なかった(笑) それにしても、もうちょっとで
火事だねぇ。なんでああなったの?」
- 母
- 「ストーブの前で新聞を広げていたら……」
- 夏和流
- 「あのねぇ。……もう火事は起こさないでよ」
- 母
- 「はい(反省)」
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