- 十
- 「俺、明日からいないよ」
- 豊中
- 「……また、例の『あれ』か?」
- 十
- 「そうそう、あれ」
- 御影
- 「なんだ、『あれ』ってのは」
- 十
- 「バイトですよ御影の旦那。給料がかなりいいんで、行っ
てきます」
- 御影
- 「そんなに払いがいいのか。するとどこかのおねえさん相
手にホストクラブで」
外野からクナイが飛んできて、御影に命中。
- 外野
- 「教育的指導!」
- 御影
- 「あのな、こういうもんがあたると痛いんやで」
- 十
- 「(へらへらしながら) でも、一晩二万円で体を売って、
場合によりアザが残ったりする、寝てする仕事、なんですよぉ」
- 御影
- 「ほほう、お前はそういう奴やったんかそうかそうか」
- 十
- 「そういう奴です」
外野から、今度は日本刀が飛んでくる。
あやうく避ける十。刀にかすめてられても平然としている御影。
- 御影
- 「いいバイトだな。どこでやってるんだ」
- 十
- 「病院とか研究所ですよ」
- 御影
- 「……なんや、そら」
- 十
- 「新薬の実験台ですよ、旦那ぁ」
呆れている御影。頭を抱えている豊中。
- 豊中
- 「(ぼそっと) おま、そりゃ、誤解してくれと言っとるよ
うなもんだぞ」
- 居候
- (大爆笑)
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