エピソード455『特訓!ぼぉりんぐっ』


目次


エピソード455『特訓!ぼぉりんぐっ』

登場人物

斎藤瑞希
フラナの姉、パワフルで元気なおねーちゃん
三本柱
瑞希の同僚
工藤
瑞希の同僚
浦島
瑞希の上司
  スナフキン愛好会の面々
今日は会社のボーリング大会。瑞希もアルバイト社員ながら参加している。

瑞希
「てぇやぁぁぁ(ぶんっ)」

ごろん、と真ん中から滑り出した球は緩やかなカーブを描きつつ左の方へ左の方へと曲がっていく。

瑞希
「あうぅどーして左いくかなぁ」

そして、左のガーターすれすれに転がるが球は落ちない。そのまま滑るように転がっていき…ピンの手前近くで急激なカーブで右に曲がり…そして、そのままピンにかすりもせず右のガーターに吸い込まれるように落ちる(笑)

瑞希
「なによぉぉどーして急に右に曲がるのよぉぉ」
三本柱
「いやぁ瑞希さん、相変わらずすごいですねぇ」
工藤
「ほんと、目のさめるような投球ですね」
瑞希
「うー」
三本柱
「もうここまでくると魔球と呼べるん域に達してるんじゃな
いでしょうか」
瑞希
「むー」
工藤
「いやぁ、あたかも、レーンが曲がっているかのような錯覚
を覚える曲がりかたですよね」
瑞希
「だぁぁ」
浦島
「これを制御できたら、プロボウラーになれるんじゃないか。
斎藤」
瑞希
「なによっ、なによ、なによぅ、みんなして私の事馬鹿にし
てぇ」
三本柱
「いやぁ、ここまで来ると逆に感心します」
浦島
「常人にできる真似じゃないな」
工藤
「技ですね、これは」
瑞希
「ひどいわぁっ、よけーなお世話よぉっ」
そして、翌日ベーカリーにて。

瑞希
「特訓よ」
フラナ
「はぁ」
本宮
「いきなりなんですか、瑞希さん」
佐古田
「じゃじゃじゃん(なぜに〜の音色)」
瑞希
「いいからっ、これからボーリングの特訓するのよっ」
本宮
「ボーリング?」
佐古田
「じゃぎぃぃぃぃぃぃん(俺はできないぞぉの音色)」
フラナ
「またかぁ(瑞希ねーちゃん、ボーリングは全然だめなんだ
よねぇ)」
瑞希
「そうよっ、ぜぇったいにうまくなってやるわっ。見てなさ
いよ、あいつらぁ、今にぎゃふんと言わせてやるんだからっ」
フラナ
(悪の女幹部みたいだよ、瑞希ねーちゃん)
本宮
(ぎゃふんて…今時言いませんよ、瑞希さん)
佐古田
「チャラララン(ファイト・オーの音色)」

燃えてる瑞希、あきらめ顔のフラナと本宮。



連絡先 / ディレクトリルートに戻る / TRPGと創作のTRPGと創作“語り部”総本部