エピソード456『壮絶な口げんか』


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エピソード456『壮絶な口げんか』

とある春の、桜も散った時期の吹利学院高校。
 ゆーじんとおばかしている夏和流の姿がそこにあった。

夏和流
「へっへーんだ! 僕はそんなソフト欲しくないもーん!」
友人H
「けっ無理しやがって、ホントは欲しいんだろう?(ニヤ)」
夏和流
「うっ……うー」
友人H
「ほれほれ。土下座して靴をなめれば貸してやるぞ?」
夏和流
「あうーっ、あうー」
友人H
「ひっひっひ、さあ泣いて許しを乞うがいいわっ」
みのる
「おまえら、高校生にもなって恥ずかしくないか?」
夏和流&H
「なにが?(不思議)」
みのる
「……いや、なんでもない」
夏和流
「……ともかくとして。(Hに) 貸してくれるワケぇ?」
「まあ、べつにいいけどな」
夏和流
「うーん。でもこの時期だしなぁ。勉強しなくちゃいけな いんだよね〜」
「ま、息抜き程度ならいいんじゃないの?」
夏和流
「うーん、とかいいつつ、いっぱいやっちゃいそう」
「別にいいんじゃないか?」
夏和流
「む〜。他人事だなぁ」
「他人事だからな(笑)」
夏和流
「そうか、さては君は僕の成績を妬んでるなぁ〜?」
「けっ! 俺はおまえと違って、東大だろうと簡単に入れ る頭脳の持ち主だから、そんなことは必要ないんだ」
夏和流
「なにお〜。それなら僕は、えーっと、アメリカのナサに もいけるんだぞー」
「いってろ、いってろ」
夏和流
「ぎゅう。でも、君なんか知識だけできっと応用がダメな んだな。真の天才である僕の足下程度だ」
「なんだとっ」
夏和流
「なんだよっ」
「おまえなんか、こーしてやるっ(ノートに落書き)」
夏和流
「ああっ、貴重な『いっぺぇじ』がっ! お返しだっ! 
ノートに2ページ落書き)」
「このぉ、あほー」
夏和流
「あほっていうほうがアホだぁ!」
「へんっ! 小学生レベルのこといいやがって!」
夏和流
「ふふん! 小学生レベルの理論に討ち負かされて!」
「なんだとー!」
夏和流
「なんだよー!」

ばちばちばちっ! と火花を散らす両名。
 その横で……。

友人Y
「なあみのる、なんでお前あんなのと付き合ってんだ?」
みのる
「……聞くな」

結局、この低レベルな口げんかは、チャイムが鳴り、先生が来るまで続いたという……。



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