とある春の、桜も散った時期の吹利学院高校。
ゆーじんとおばかしている夏和流の姿がそこにあった。
- 夏和流
- 「へっへーんだ! 僕はそんなソフト欲しくないもーん!」
- 友人H
- 「けっ無理しやがって、ホントは欲しいんだろう?(ニヤ)」
- 夏和流
- 「うっ……うー」
- 友人H
- 「ほれほれ。土下座して靴をなめれば貸してやるぞ?」
- 夏和流
- 「あうーっ、あうー」
- 友人H
- 「ひっひっひ、さあ泣いて許しを乞うがいいわっ」
- みのる
- 「おまえら、高校生にもなって恥ずかしくないか?」
- 夏和流&H
- 「なにが?(不思議)」
- みのる
- 「……いや、なんでもない」
- 夏和流
- 「……ともかくとして。(Hに) 貸してくれるワケぇ?」
- H
- 「まあ、べつにいいけどな」
- 夏和流
- 「うーん。でもこの時期だしなぁ。勉強しなくちゃいけな
いんだよね〜」
- H
- 「ま、息抜き程度ならいいんじゃないの?」
- 夏和流
- 「うーん、とかいいつつ、いっぱいやっちゃいそう」
- H
- 「別にいいんじゃないか?」
- 夏和流
- 「む〜。他人事だなぁ」
- H
- 「他人事だからな(笑)」
- 夏和流
- 「そうか、さては君は僕の成績を妬んでるなぁ〜?」
- H
- 「けっ! 俺はおまえと違って、東大だろうと簡単に入れ
る頭脳の持ち主だから、そんなことは必要ないんだ」
- 夏和流
- 「なにお〜。それなら僕は、えーっと、アメリカのナサに
もいけるんだぞー」
- H
- 「いってろ、いってろ」
- 夏和流
- 「ぎゅう。でも、君なんか知識だけできっと応用がダメな
んだな。真の天才である僕の足下程度だ」
- H
- 「なんだとっ」
- 夏和流
- 「なんだよっ」
- H
- 「おまえなんか、こーしてやるっ(ノートに落書き)」
- 夏和流
- 「ああっ、貴重な『いっぺぇじ』がっ! お返しだっ!
ノートに2ページ落書き)」
- H
- 「このぉ、あほー」
- 夏和流
- 「あほっていうほうがアホだぁ!」
- H
- 「へんっ! 小学生レベルのこといいやがって!」
- 夏和流
- 「ふふん! 小学生レベルの理論に討ち負かされて!」
- H
- 「なんだとー!」
- 夏和流
- 「なんだよー!」
ばちばちばちっ! と火花を散らす両名。
その横で……。
- 友人Y
- 「なあみのる、なんでお前あんなのと付き合ってんだ?」
- みのる
- 「……聞くな」
結局、この低レベルな口げんかは、チャイムが鳴り、先生が来るまで続いたという……。
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