エピソード460『キープ受け付けます』


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エピソード460『キープ受け付けます』

琢磨呂
「Hello how are u?」
観楠
「あ、いらっしゃい」
琢磨呂
「キーマン1杯もらうぜ」

※キーマンとは、中国紅茶の一種である

観楠
「あ……のぉ……琢磨呂くん?」
琢磨呂
「……」
観楠
「無い物を出せと言わ……」
琢磨呂
「キーマン1杯だ(ごとっ)」
観楠
「なにそれ?」
琢磨呂
「見れば解かると思うんだが……キーマンの缶だ。これで 数十杯は入れられる」
観楠
「は……はぁ(いまいち理解していない)」
琢磨呂
「キーマン1杯だ(三度目)」
観楠
「あ、そーゆーことね」
琢磨呂
「ん、リザーブ&寄付だ。メニューにないのにもかかわら ずキーマン頼む奇遇な奴がいたら奢ってやるということで、リザーブしといてくれ」
観楠
「いーの? もらっちゃって?」
琢磨呂
「キーマン飲むときゃ代金請求無しだぜ?」
観楠
「光熱費が……」
琢磨呂
「だーーーっ! 細かい!(ごとっ)」
観楠
「今度は何?」
琢磨呂
「アップルティの缶だ」
観楠
(ひくひく)
琢磨呂
「(ごとっ)」
観楠
「こんどは……」
琢磨呂
「アール・グレイ・インペリアルだ。そんじょそこらのアー ルグレイとは違う! アイスティにしたときの風味もこれまたタマラン。此れもリザーブ」
観楠
(やられたーーーーー!)
琢磨呂
「と、いうわけで……よろしくなっ、店長」
観楠
((T_T))
「こんにちはー……店長さん、なにやってるんですか?」
観楠
「や、緑ちゃん。ちょっと棚の整理を……」
「はぁ」
観楠
「ちっと材料関係で増えたのもがあってね……これはこっ ちにおいてっと」
「新しいメニューでもできるんですか? あら、この紅茶 の缶が?」
観楠
「これねぇ……さっき岩沙君が置いてった物」
「岩沙さんが……寄付でもしてくれたんですか?」
観楠
「そう言えば聞こえは良いけど(苦笑) 彼がここで飲むか らって」
「?」
観楠
「ボトルキープならぬ缶キープってやつ……えーい、どこ に置こうっ」
「事務所の棚とか……」
観楠
「あー、もぉいいや。緑ちゃん、どこか適当な所に置いと いて」
「いんですかぁ?」
観楠
「いーのいーの(笑) あ、あとで何処に置いたか教えてね」
「はぁ……(いいのかな、ほんとに?)」



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