エピソード463『単位拾得』


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エピソード463『単位拾得』

春、新入生を迎え、この時期のメインイベント
 単位の発表というのがある

友人A
「おーい影跳。お前ひさしぶりだなぁ。昼休み何してたん だ?」
影跳
「(即答) 子守り」
友人B
「大変だねぇ。あの昔キャンプについてきた娘でしょ?」
影跳
「もう一人、子守というかお守りというか本人聞くと怒り そうだけどしなきゃいけないんだよ」
友人A
「そんなんじゃお前彼女もできんぞ」
影跳
「そういうお前だっていないじゃないか」
友人B
「ごっめ〜ん。私達付き合ってるの」
友人A
「影跳、そういうこっちゃ」
影跳
「が〜ん。お前にまで彼女が……世も末だ」
友人A
「末なのはお前の成績やろ」
影跳
「それを言われると……これから取りに行くんだから」
友人B
「あんたも人のこと言えないでしょ」
友人A
「30在ったらいい方なの」
友人B
「40無いと来年ツライよ」
友人A
「だいじょーぶ!! ここに一桁確実と言われている奴が居 るから」
影跳
「わからんやんけ! ココで待っとき。取ってくるから」
友人A
「どうやった? 一桁やったか?」
影跳
「まだ見てない。いくで」
友人B
「凄い! 全取りとちがう?」
友人A
「うそや! 嘘や嘘や嘘や何で週休5日のお前が全取りや ねん! そうか! 買収か! それとも脅迫? どっちやねん」
影跳
「カ、カンニングかな?」
友人A
「うそだ〜〜〜〜〜〜!!」
友人B
「うるさい、影跳君、こいつ押さえとくから早く行き」
影跳
「ありがと。じゃ〜ね〜」

家に帰ると

「おきゃえり(あむあむ)」
影跳
「姉ちゃん喰いながらしゃべんなよ、汚いなぁ」
「影兄、成績どうだった? ぼくの方はもうぼろぼろ」
影跳
「カンニングの甲斐在ってか全取りだった」
「それ、私がやったのよ。感謝してね」
影跳
「そんなこったろうと思ったけどね」
「いいなぁ影兄、寧さんぼくのもして欲しかったな」
「しても良かったんだけどね」
影跳
「取りあえず姉ちゃんに感謝だな」
「いいわよ感謝なんて。そんなのよりおやつ〜〜〜」
影跳
「姉ちゃんお小遣い渡してるだろ。それで買ってきなよ」
「なら、仕事代!! カールとポテチとポッキーとチョコビ を十個ずつね、たまちゃんの分もね」
影跳
「俺のバイト代が〜〜〜(涙)」
「さっさと行かないと単位無しにするぞ」
影跳
(涙)



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