これは津久見神羅の非日常を綴ったものである。
- 目覚まし
- 「ペーペポペーペーポー(←目覚ましの音)」
- 神羅
- 「うぅむ。毎度ながら朝はきついのぉ」
- 爺さん
- 「(下から)さっさと起きて飯を作らんか〜い」
- 神羅
- 「(何故にワシより1時間早く起きるのに作ろうとせん
のだ?)」
制服に着替えて台所に降りる。
- 神羅
- 「おはようです」
- 爺さん
- 「ご苦労。
ところで今日は早く帰ってこいな。本殿の掃除が待っておるから」
- 神羅
- 「へいへい」
朝食を食べて登校する。
普通の高校生には楽しい一時。
- 神羅
- 「(はぅわ! 弁当を作るのを忘れてしもた。まあええか)」
- 友人S
- 「なあ、津久見。お前今日の放課後暇か?」
- 神羅
- 「んにゃ」
- 友人S
- 「そうか。いいブツ(*1) が入ったんだが」
- 神羅
- 「すまんのぉ。また今度ということで」
- 友人S
- 「そうしよう」
- (*1)ブツ
- 近頃密かにはやりつつある「マジック」のカードのこと。
部活に行かず即帰還。
- 爺さん
- 「遅いではないか」
- 神羅
- 「これも浮き世(*2) のせいや」
- 爺さん
- 「では早速本殿の床拭きと蔵の本の整理な」
- 神羅
- 「それなら、夕飯はそっちの担当やな」
- 爺さん
- 「良かろう。ギブアンドテイクじゃ」
- (*2)浮き世
- 無常ではかないこの世。いわゆる古語。
神羅はしばしばこういう古語を会話に入れる。
自分の部屋にて
- 神羅
- 「やっぱ、ワシは普通じゃないんやろかなぁ……。
部活もせんと神社の手伝いして」
そんなこんなで約2時間後
- 神羅
- 「ほぇ! もうこんな時間やん。寝よう。うん、そうしよ
う」
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