エピソード499『月末にたまに見かける風景』


目次


エピソード499『月末にたまに見かける風景』

登場人物

斎藤瑞希
アバウトで大雑把なお姉さん
三本柱登
一見真面目……だが
宮本奈津
総務のお姉ちゃん、少々ぶっきらぼう

本編

5時15分、そろそろ勤務時間終わりの頃。
 そそくさと、総務の席に近づく瑞希。

瑞希
「(精いっぱい可愛く) なーっちゃん」
奈津
「なに?」
瑞希
「(必死に可愛く) 勤務表もー少し待って、今まとめて書 くからぁ、ねっねっ」
三本柱
「普通……毎日書くのでは……そーいうもんは……」
奈津
「だめ」
瑞希
「5分で書くから」
奈津
「1分」
瑞希
「うりゅりゅりゅー」
奈津
「じゃ4分55秒、きっかしに出して」
瑞希
「おっけい、だあっしゅ」

せかせかせか、なんとか勤務表を書き込み提出。

奈津
「よし、4分34秒、セーフだ。確かに受諾したぞ」
瑞希
「さんきゅっ! 奈っちゃん、ちゅっ(投げキッス)」
奈津
「さっ、ひらりっ(身をかわすじぇすちゃあ)」
瑞希
「あうっ、よけられたっ! くぅっ、も一度、ちゅっ」
奈津
「甘い! ささっ」
瑞希
「はうっ、見切られているっ!」
奈津
「ふふん(得意)」
三本柱
「……楽しいですか……二人とも……」
瑞希
「たいして」
奈津
「そんなんでもない」

アンニュイな、定時前の一時である……



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