昼休み、食事後何するでもなくパソコンをいじっている瑞希、三本柱。その、背後から……
- 浦島
- 「さ〜んちゃ〜ん(ぬぅ)」
- 三本柱
- 「うわっと、なんですか浦島さん」
- 浦島
- 「げぇむをしよう……」
- 瑞希
- 「ゲーム、ぷよぷよ?」
- 浦島
- 「海戦ゲームだ……」
- 三本柱
- 「そんなのありましたっけ(汗)」
- 浦島
- 「昨日、仕事の合間に作った(キッパリ)」
- 瑞希
- 「作ったぁ、自分で?」
- 浦島
- 「五時間足らずで完成した逸品だ」
- 三本柱
- 「……浦島さん……来週、納品じゃないですか……」
- 瑞希
- 「よくそんなヒマあったわね……」
- 浦島
- 「極限状態で、無用な事に関する集中力は無限大だ……」
- 三本柱
- 「つまりは、逃避ですね……」
- 瑞希
- 「うつろな目が怖い……」
- 浦島
- 「遠く遠くの世界が見えるぞお」
そんなこんなで早速海戦ゲーム始動。
ちゃんとゲームとして動いている。
しかし、同じ端末を使っているため。
手の内見えまくりである……まるでゲームにならない
- 浦島
- 「Aの4」
- 三本柱
- 「あたり、……Cの3」
- 浦島
- 「あたりだ」
- 瑞希
- 「なんかさ……意味無いんじゃない……手の内見えまくっ
てんだけど」
- 浦島
- 「……わずか五時間でここまで動くものを作っただけで、
凄いと思わんか」
- 三本柱
- 「……もうこれぐらいにしておきませんか、浦島さん」
- 瑞希
- 「貴重な休み時間なんだから……」
- 浦島
- 「くそぉ、いつか社内LANを通してすべての端末で対戦で
きる海戦ゲーム作ってやるぞっ」
- 瑞希
- 「画用紙に桝目書いて遊んだほうが早いんじゃないかなぁ」
- 三本柱
- 「それ言っちゃだめですよ、瑞希さん」
- 浦島
- 「ぐぐぐ、見ていろよぉ」
拳を握り、吠える浦島。
こうして貴重な昼休みは浪費された……
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