ちゅん、ちゅん。朝日がフローリングの床に差し込む。この部屋の主はまだ夢のなかだ。
- 直紀
- 「ん……うにゃにゃぁ」
ねがえり、ひとつ。ころんと、畳から落ちる。フローリングの上に畳を引いてるので、ちょっと段差がある。
- SE
- 「ごちん!」
- 直紀
- 「いっ……!! うぅぅ、朝かぁ(ぼー) さて、風呂はいろ」
ふらふらした足取りで、風呂場に進む。
1時間後、上機嫌でなにげなく体重計を踏む。
- 直紀
- 「……」
一秒、二秒……
- 直紀
- 「うそだぁっっっっっっ!!」
- すーちゃん
- 「なっ、どーしたの? なおちゃん!!」
- 直紀
- 「あ、すーちゃん。来てたの? ってそうじゃなくってぇ
ええ」
- すーちゃん
- 「なになに? 体重計? 太ったの……って、え? 減っ
てる??」
- 直紀
- 「……ちょっとまずいよね、この体重(汗)」
- すーちゃん
- 「一般的にダイエットを試みてる女の人のきゅーきょく理
想体重だろーね(^^;」
- 直紀
- 「へ、変だなぁ。ちゃんと食べてたのに」
- すーちゃん
- 「(じー) ちょっとじっとしててねっ!」
- 直紀
- 「え? ちょっ!!」
どっからかメジャーを出すと手早くサイズを測り出す。
- すーちゃん
- 「……なおちゃん、エステにでもいったの(^^;」
- 直紀
- 「行ってないよ? なんで??」
- すーちゃん
- 「前もそこそこ自慢できる体形ではあったんだけど、さら
に『びゅりほーばでー』になってる(^^;」
- 直紀
- 「え(照) びゅりほーばでーってそんな事ないよぉ……っ
て、いつ測ったんだぁっ!!(大汗)」
- すーちゃん
- 「尋常じゃないよ、これ。なんか、あったの?」
- 直紀
- 「なんかってえーっと……特にないと思う」
- すーちゃん
- 「ほんとにぃ(あやしーなぁ)」
ふっとベーカリーで起こった、シュールな画像が出てくる。
- 直紀
- 「(ぶんぶんっ) ないっ、なんもないっ!!」
- すーちゃん
- 「(にやり) 男でしょう、今でてきたの」
- 直紀
- 「ち、違うもん! 女の人もでてたもん〜!!」
- すーちゃん
- 「ふぅん、女の人も(強調) ねぇ(くすくす)」
- 直紀
- 「す、すーちゃん。目がこわいよぅ(あうあう)」
- すーちゃん
- 「幽体に心理戦は無謀ってもんよ、なおちゃん。 さぁて
な・に・があったのかなぁ??」
- 直紀
- 「(はぁ) ……っつーことがありましたっ! 包み隠さず
話したぞっ!!(ちょっとヤケ)」
- すーちゃん
- 「フランスパン食べてる姿が可愛いなぁって思ったの?(^^;」
- 直紀
- 「うん……」
- すーちゃん
- 「それから体重が落ちてるわけね(はぁ)」
- 直紀
- 「んー、そうだと思う」
- すーちゃん
- 「なおちゃん、こーゆー状態を一般的になんてゆーか知っ
てる?」
- 直紀
- 「へ?」
- すーちゃん
- 「恋煩いってゆーのよっ! なおちゃんはその二の舞さん
とやらに惚れ込んでるのよっ!!(びしぃ!!)」
びしぃっと指差してから、一秒……二秒
- 直紀
- 「……そうなの??」
- すーちゃん
- 「そうなのよっ! そうに違いないわっ!! そーじゃなきゃ
だめなのっ!!」
- 直紀
- 「……そ、そうなのかな?(ドキドキ)」
- すーちゃん
- 「そーじゃなきゃ、面白くな……っていやいや(^^;」
- 直紀
- 「うーーーー、ドキドキし続けたら心臓痛いぃ」
- すーちゃん
- 「(こんな調子で大丈夫か、なおちゃん(^^;)」
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