エピソード517『体重の謎??』


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エピソード517『体重の謎??』

ちゅん、ちゅん。朝日がフローリングの床に差し込む。この部屋の主はまだ夢のなかだ。

直紀
「ん……うにゃにゃぁ」

ねがえり、ひとつ。ころんと、畳から落ちる。フローリングの上に畳を引いてるので、ちょっと段差がある。

SE
「ごちん!」
直紀
「いっ……!! うぅぅ、朝かぁ(ぼー) さて、風呂はいろ」

ふらふらした足取りで、風呂場に進む。
 1時間後、上機嫌でなにげなく体重計を踏む。

直紀
「……」

一秒、二秒……

直紀
「うそだぁっっっっっっ!!」
すーちゃん
「なっ、どーしたの? なおちゃん!!」
直紀
「あ、すーちゃん。来てたの? ってそうじゃなくってぇ ええ」
すーちゃん
「なになに? 体重計? 太ったの……って、え? 減っ てる??」
直紀
「……ちょっとまずいよね、この体重(汗)」
すーちゃん
「一般的にダイエットを試みてる女の人のきゅーきょく理 想体重だろーね(^^;」
直紀
「へ、変だなぁ。ちゃんと食べてたのに」
すーちゃん
「(じー) ちょっとじっとしててねっ!」
直紀
「え? ちょっ!!」

どっからかメジャーを出すと手早くサイズを測り出す。

すーちゃん
「……なおちゃん、エステにでもいったの(^^;」
直紀
「行ってないよ? なんで??」
すーちゃん
「前もそこそこ自慢できる体形ではあったんだけど、さら に『びゅりほーばでー』になってる(^^;」
直紀
「え(照) びゅりほーばでーってそんな事ないよぉ……っ て、いつ測ったんだぁっ!!(大汗)」
すーちゃん
「尋常じゃないよ、これ。なんか、あったの?」
直紀
「なんかってえーっと……特にないと思う」
すーちゃん
「ほんとにぃ(あやしーなぁ)」

ふっとベーカリーで起こった、シュールな画像が出てくる。

直紀
「(ぶんぶんっ) ないっ、なんもないっ!!」
すーちゃん
「(にやり) 男でしょう、今でてきたの」
直紀
「ち、違うもん! 女の人もでてたもん〜!!」
すーちゃん
「ふぅん、女の人も(強調) ねぇ(くすくす)」
直紀
「す、すーちゃん。目がこわいよぅ(あうあう)」
すーちゃん
「幽体に心理戦は無謀ってもんよ、なおちゃん。 さぁて な・に・があったのかなぁ??」
直紀
「(はぁ) ……っつーことがありましたっ! 包み隠さず 話したぞっ!!(ちょっとヤケ)」
すーちゃん
「フランスパン食べてる姿が可愛いなぁって思ったの?(^^;」
直紀
「うん……」
すーちゃん
「それから体重が落ちてるわけね(はぁ)」
直紀
「んー、そうだと思う」
すーちゃん
「なおちゃん、こーゆー状態を一般的になんてゆーか知っ てる?」
直紀
「へ?」
すーちゃん
「恋煩いってゆーのよっ! なおちゃんはその二の舞さん とやらに惚れ込んでるのよっ!!(びしぃ!!)」

びしぃっと指差してから、一秒……二秒

直紀
「……そうなの??」
すーちゃん
「そうなのよっ! そうに違いないわっ!! そーじゃなきゃ だめなのっ!!」
直紀
「……そ、そうなのかな?(ドキドキ)」
すーちゃん
「そーじゃなきゃ、面白くな……っていやいや(^^;」
直紀
「うーーーー、ドキドキし続けたら心臓痛いぃ」
すーちゃん
「(こんな調子で大丈夫か、なおちゃん(^^;)」



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