ベーカリーにて、いつもの三人組……なのだが、今日はフラナ・佐古田の両人がいつになくアンニュイだ。
- フラナ
- 「宿題ぃーむつかしいよぉ、もとみー写させてよぉ」
- 佐古田
- 「じゃかじゃんじゃぁぁん(写させてぇーの音色)」
- 本宮
- 「お前らな……」
少々あきれて本宮。
- 本宮
- 「あのな……宿題ってもんは、普通自分でやるんもんだぞ」
- フラナ
- 「もとみーはいいよぉ、勉強できるし」
- 佐古田
- 「ジャギィィィィン(わかんないよ〜の音色)」
- 本宮
- 「そんな事無いだろ、ちゃんと授業の内容を聞いてて、
ノートとってればちゃんとできるシロモンだぞ」
- フラナ
- 「……それができれば、充分頭良いと思う……」
- 佐古田
- 「ギギギィィィィィン(同じくの音色)」
- 本宮
- 「と・に・か・く、今日は俺ん家で泊り! 今夜は帰さんか
らな! 全部できるまで朝まで寝かせないからな」
……今夜は帰さない…………朝まで寝かせない……しばし空白……
- フラナ
- 「……もとみー……なんかさぁ、今のセリフあやし〜よ」
- 佐古田
- 「じゃじゃじゃーん(あやし〜)」
- 本宮
- 「え」
そのセリフにきゅぴーんときた外野連中(笑)がたぁんと立ち上がる琢麿呂、にやあといぢわるい笑みを浮かべる十。
- 琢麿呂
- 「なにいっ! 朝まで寝かせないだとぉぉ」
- 十
- 「ほぉーお、言うねぇ本宮君。……で……誰をだい?」
- 本宮
- 「え゛」
一瞬ぎょっと顔になる本宮。そして……その意味の裏を理解する。
- 御影
- (おーおー、つっこまれとるつっこまれとる)
- 本宮
- 「え……あの……そ……そんな……ちがっ」
- 豊中
- 「(にやり)こらこら、野暮な事いうな一」
- 十
- 「しかしなぁ、教育的問題もある事だし。女の子相手なら
野暮はいわんが」
- 本宮
- 「(焦りまくり)え、ちち違いますよっ! へ、変な意味じゃ
ないですっ!」
- 琢麿呂
- 「ほう、変な意味?(にやり)」
- フラナ
- 「どんな意味?」
- 豊中
- 「ふむ、興味深いな」
- 十
- 「教育的にな」
- 本宮
- 「だっだからっだからぁっ違うっ! 誤解だぁっ!」
真っ赤になって弁明する本宮。
- 琢麿呂
- 「だから、どんな誤解だと聞いとるんだ(にや)」
- 佐古田
- 「じゃぃぃぃん(説明はぁ?)」
- 十
- 「本宮、耳赤いぞ。そんなに照れることもないだろ」
- 本宮
- 「だからぁっ、そんな意味じゃなくてただ、その、違うぅぅっ!」
完全に慌てまくる本宮。……もはや何を言ってもオモチャにされるだけ……
- 琢麿呂
- 「おーお、錯乱しとるな」
- 豊中
- 「う〜む、もろい奴」
- 居候
- 『純粋な若者はいいのう』
- 十
- 「ふ、他にいぢめられる対象ができた」
- 本宮
- 「誤解なんだぁ」
- 観楠
- (本宮君……可哀相に(しみじみ))
こうして、みんなのオモチャ二号(笑)本宮の一日は過ぎていった。
連絡先 / ディレクトリルートに戻る / TRPGと創作のTRPGと創作“語り部”総本部