平日、仕事も順調に終わり。気分良く家路につく瑞希。
- 瑞希
- 「さぁって、なんか甘いもの食べてくかな」
その姿を…
- 不良1
- 「来たか…」
- 不良2
- 「お前…ほんっとうに本気か?」
- 不良3
- 「まあ、確かに美人ではあるが…性格が…ちょっとなぁ」
- 不良1
- 「…自分でもなんでだか分からん」
すいっ瑞希の前に現れる不良1。
- 不良1
- 「…こほん」
- 瑞希
- 「ん?」
- 不良1
- 「あの…この間は…悪かったな」
- 瑞希
- 「何?あんた誰?」
ずるこける不良1
- 不良1
- 「あ、あ、あ、あんた覚えてないんかぁっ!こないだのっ!」
- 瑞希
- 「んー?そーいや、はいはい覚えてる覚えてる、
-
- 一山百円の量産型三流不良その一か」
ずでででっひねりを加え、見事にこける不良1。なんとか立ち直り改めて話し出す。
- 不良1
- 「いや…あの…その節は…悪かったな…と」
- 瑞希
- 「うんうん、素直な事はいいことだ。快く許してあげよう。
-
- じゃねっばいばい」
- 不良1
- 「え、あ、そのちょっと」
- 瑞希
- 「なによ」
- 不良1
- 「いや、その…もし、暇だったらどっかお茶でも」
くる、と振り向く瑞希。しっかと不良1の腕をつかむ。
- 瑞希
- 「よし、コージーコーナーね」
- 不良1
- 「す…すばやい」
そして…コージーコーナー…
- 瑞希
- 「あたし、ナポレオンパイとアイスミルクティーね」
- 不良1
- 「それ、一番高い奴じゃねえか…」
- 瑞希
- 「だから頼むに決まってんじゃない。先日の失礼のお詫びが
-
- ケーキと紅茶で済むって考えればお安いものよ(にこにこ)」
- 不良1
- 「…とことんいい性格してるな…あんた」
あきれた声で言いつつも顔が真っ赤な不良1…ううむ、若いのぉそんな不良1に構わずはぐはぐケーキを食べてる瑞希。
- 瑞希
- 「ん?あたしの顔になんかついてる?」
- 不良1
- 「え、いや…別に」
- 瑞希
- 「変なの」
他人の色恋沙汰には鋭いくせに、自分に向けて…となるとてんで疎い瑞希だったりする。真っ赤になってどぎまぎしてる不良1なんてお構いなしである。ほどなく…たいした会話も無いまま(瑞希はひたすら食べてたし、不良1は真っ赤になって話もできなかった)コージーコーナーをでる二人。
- 瑞希
- 「おいしかった!とにかく、ごちそうさまっ」
にこっと笑う瑞希。とにかく笑顔は可愛いのだ…性格は知らんが…
- 不良1
- 「あ、ああ…また、今度…会えるか?」
耳まで真っ赤になってしまう不良1。結構、純情な奴だ。
- 瑞希
- 「んー、旦那に怒られない程度にならね」
- 不良1
- 「え”…だんな…」
- 瑞希
- 「ん、旦那」
目が点になってしまう不良1。
- 不良1
- 「あ、あんた…ひ…ひ…人妻なのかぁ!」
- 瑞希
- 「うん、そうよ。魅惑の人妻(くすっ)今日はありがと、
-
- じゃまたねっ(ちゅっ)」
投げキッスひとつ飛ばして、歩き去っていく瑞希。残された不良1、呆然と瑞希の歩き去った後を見つめている…
- 不良1
- 「…そ…そんなんありかよぉぉっ」
合掌…教訓・悪女に惚れちゃいけないよ…
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