エピソード537『トランプのおごり』


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エピソード537『トランプのおごり』

ベーカリー、夏和流とその彼女の鈴木彩の日常。

「フォーカード」
夏和流
「……ブタ」
「ゴメンね(にっこり) それじゃ、約束通りおごってね(更 に、にっこり)」
夏和流
「はぅぅぅ……(泣)」
「それじゃあ、もう一勝負いきましょうか?」
夏和流
「やだよぅ。僕、一度くらいしか勝ったことないじゃない。 また負けるの、いやだよぅ」
「もう、だらしないわねぇ。誰か、相手はいないかしら?」

からんからん……。

フラナ
「あ、先輩こんちには!」
夏和流
「あ……フラナ(ちょうどいいところに来た! ふふふ)」
本宮
「どうしたんですか、先輩?」
佐古田
「ぎぃぃぃん(疑問の音色)」
夏和流
「三人とも、トランプは好き?」
本宮
「まあ、普通程度には……」
フラナ
「ぼく、大好きだよっ」
佐古田
「じゃかじゃかじゃーん(どんなゲームも負けないぞ、の音 色)」
夏和流
「そーかそーか。それでは三人とも、彩さんとポーカーを するのだっ」
「……夏和流くん?」
本宮
「え、でも」
夏和流
「さーさー、かけてかけて。それじゃあ、頑張ってねぇ」
「……ふうん。ま、いいでしょ。それじゃ、始めるわよ」

それから数十分後。熾烈なカードバトルが繰り広げられた後。

フラナ
「せーんぱいっ」
夏和流
「ほえ? なに?」
フラナ
「ぼく、チョココロネ!」
夏和流
「へ?」
佐古田
「じゃじゃじゃーん(おからパン、という音色)」
本宮
「あ……俺はカレーパンで」
夏和流
「……はいぃぃぃ? なんのこと?」
フラナ
「勝ったら、一品ずつ先輩がおごってくれるって、鈴木先 輩が」
夏和流
「……え゛?(……やられた)」



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