エピソード541『若草物語な昼下がり』


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エピソード541『若草物語な昼下がり』

瑞希
「あ、かっすみさんっ! やっほーっ(ぶんぶんと手を 振る)」
花澄
「瑞希さん、こんにちは(にこ)」
瑞希
「ベーカリーに行くんですか」
花澄
「いえ、今日はこないだのハーブショップへ行こうと思っ て」
瑞希
「あ、こないだアップルティ買ったとこ」
花澄
「ええ、なかなか品揃えがいいんです。奥のテラスでいれ たてのお茶も飲めますし」
瑞希
「いいなぁっ、あたしもいこっ。丁度、クッキー焼いたか らみんなにもって行こうとおもってたんだ」
花澄
「いい匂いですね。おいしそう(にこ)」

連れ立ってグリーングラスに向かう二人、そして……

花澄
「こんにちは」
ユラ
「あ、いらっしゃい花澄さん」
瑞希
「こんにちはっ」
ユラ
「いらっしゃい、瑞希さんでしたっけ、この間の映画のと きの」
瑞希
「斎藤組参上! なぁんちゃって(くす)」
ユラ
「(くす) 瑞希さんてば」

その時、丁度テラスでお茶を飲んでいた尊、直紀の二人。

「あら、瑞希さんに花澄さん」
直紀
「あ、瑞希の姐さんだ」
瑞希
「ふふふ、あたしに逆らうものは容赦しないよ! ってま だ極道がぬけない〜(笑)」
花澄
「でも決まってますよ、瑞希さん」
ユラ
「あの平手打ちのシーン思い出す(くす)」
「ふふ、そうだ、二人とも時間あったらお茶ご一緒しませ んか」
瑞希
「しまーす。ふふふ、焼き立てのクッキー持ってきまし たっ!」
直紀
「わお、おいしそう」
ユラ
「ほんと、早速お茶煎れますね。みなさんのお好みのハー ブティーを煎れますよ、リクエストは」
瑞希
「わぁい、あたしアップルティー!」
花澄
「カモマイルお願いします」
直紀
「うーん、おススメのもの……何かないかなぁ」
ユラ
「あたしが見立てますよ」
「私、ラベンダーで」

昼下がり、グリーングラス……やわらかな日差しが照らすに差し込んでくる。テーブルには、尊のアレンジしたブーケがチョコンと飾ってある。派手さはないが、小さな花をいくつもあしらった可愛らしいできだ

瑞希
「これ、みこちゃんが見立てたの」
「ここの雰囲気にあったの作って見たの、どうかな」
直紀
「かわいい〜」
瑞希
「ここの雰囲気ぴったり」
花澄
「(くす) つくづく、女の子だなぁって思えますね。女の 子って可愛いなぁ」

そこへ、丁度大きなお盆にいれたての香茶を運んでくる。

ユラ
「はい、おまたせ。ゆっくり香りを楽しんでくださいね」
瑞希
「あ〜んど、お茶うけのクッキーだぞぉ」
直紀
「あ、クッキーおいしそう、すごーい」
瑞希
「ふふん、瑞希特製にんじんクッキーだ。しっとりとした 舌触りがいけるのだ、さあ召し上がれ」
「いただきまーす」

香りを楽しみつつ……クッキーを味わう。

花澄
「ほんとう、しっとりしてますね。おいしい」
ユラ
「さっぱりしてていいですね」
瑞希
「うん、アップルティーもおいしい」
直紀
「両方おいしいっ! 瑞希さん、今度おいしいクッキー作 り方教えてほしいなっ」
瑞希
「ふふふ、直ちゃん。今度一緒にサバイバルクッキー作り 大会やろっか(にやり)」
直紀
「(にやり) いっちょやりますか、瑞希姉さん」
「(汗) なんでサバイバルなんだろ」
花澄
「私も参戦させてくださいね(くす)」
ユラ
「そっか、あたしも今度新作ハーブクッキー作ってみよう かな」
瑞希
「実験台はたくさんいるしね(くす)」
「クッキーかぁ(御影さん……クッキー好きかな……)」

焼き立てのクッキー、いれたてのハーブティーを楽しみながらすごす午後。
 男子禁制女限定の安らかな時が流れていく……



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