エピソード557『台風、好き?』


目次


エピソード557『台風、好き?』

SE
(ざぁぁぁぁぁぁぁっ!)
夏和流
「(目覚める)……むー?」
SE
(ざぁぁぁぁぁぁぁっ!)
夏和流
「(寝惚けながら)……おー。ふってる、ふってる」

六月中旬のある日。この時期には珍しく、台風が近付いていた。

「るー坊。起きないと遅刻するよ」
夏和流
「んー。今いくぅ……(ふわぁあ)」

そんなこんなで支度をして、学校へと出かける。

SE
(ざぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!)
夏和流
「うーむ、よく降るなぁ……(にやり)」

実は、夏和流は雨が嫌いではない。

夏和流
「うぉ。あ、ズボンに水が付いてる(^^;」

だから、たとえ膝から下が完全に濡れようと、そんなに困りはしない。

夏和流
「のぉぉ、鞄がぁ、ウエストポーチがぁ!」

……そんなには。とにもかくにも、いつものルートでトモダチの家へと急ぐ。

夏和流
「おーいっ、みのるぅぅぅ!」
みのる
「(出てきて)……夏和流か。どうした?」
夏和流
「学校いこっ」
みのる
「……連絡網がまわってこなかったのか?」
夏和流
「連絡網って……や、休みになったの??」
みのる
「……どあほう」



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