商店街、時刻は夕方。
- 花澄
- 「さて、今日の献立はなににしようかな」
- 譲羽
- 「ぢい(花澄きょうなににするの?)」
くすっと笑い
- 花澄
- 「そうね。昨日の煮物がまだ残ってたから、それをまず片
づけて……あと一品くらい欲しいかな」
などと、献立を考えながら商店街をゆっくり進む。ふと、なにやらいつもと違うことに気付く。妙に張り紙が多いのだ。
- 花澄
- 「(赤い張り紙に、大きなこの字……まさか(汗))」
つうーーと冷や汗が流れる。見慣れた人影がこっちに向かってくる。
- 直紀
- 「あ、花澄さん! こんにちはー(ぱたぱた) ん? ゆず
ちゃんも一緒?」
- 譲羽
- 「 (ちょっと袋の蓋から顔を出して) ぢい?」
- 直紀
- 「こんにちはっ、ゆずちゃん(きゅうっ)」
- 譲羽
- 「ぢ、ぢい(照れっ)」
- 花澄
- 「(くすくす) こんにちは、直紀さん。夕飯の買い物です
か?」
- 直紀
- 「そお(笑) 料理得意じゃないんだけど、外食ばっかして
るわけにも行かないしね」
- 花澄
- 「外食多いんですか?」
- 直紀
- 「うーん。会社から帰って料理作るって考えただけ、気力
が(笑)」
- 花澄
- 「良ければご飯食べにきませんか?」
- 直紀
- 「ほんと? いいの?」
- 花澄
- 「ええ、ちょっと多めに作ると数日同じ物になってしまい
ますし。よろしければ、どうぞ」
- 直紀
- 「わあいっ! 食べに行くー(はぁと) あ、花澄さん。献
立決まってます?」
- 花澄
- 「いえ、まだ決まってませんけど」
- 直紀
- 「じゃぁ(きょろきょろ) うん! あそこで買い物してこ
う! ねっ」
びっと指さした先は、大きめのスーパー。問題は入り口前にでかでかと「本日大放出!」だの「卵2パック150円―限定50個」など直紀には魅惑的な台詞が書き殴られていることか(笑)
- 花澄
- 「(じりじり) な、直紀さん。本当にあそこで買い物する
んですか?(汗)」
- 直紀
- 「うん! さ、いこう!! ふふっ、何がいいかなぁ、魚の
塩焼き……ニジマスってまだでてなかったけ? あとはー」
献立を考えつつも、しっかり花澄の腕を組んで、ずいずい進んでゆく。
――30分後――
ほくほく顔の直紀と、すっかり気力の抜けた花澄が店から出てきたのは言うまでもない(笑)
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