6月某日・ベーカリー。
からんころん
- 観楠
- 「いらっしゃいま……あ、あ、あぁっ!」
- 朝
- 「……よぉ(にやり)
- 観楠
- 「朝、お前……久しぶり、はおいといて、何しててん!」
- 朝
- 「何て、なんや」
- 観楠
- 「いや、だからな。最近全然姿見ーへんし、連絡もつかへ
んしどないなっとんや思とったけど」
- 朝
- 「お前から特別、連絡受けた覚えはない(笑)」
- 観楠
- 「う……そーいやそーか(汗)」
- 朝
- 「それにやな、仕事で吹利と東京行ったり来たりしとった
から、ここには来れん」
- 観楠
- 「はぁ〜〜……そりゃ、ごくろーさん」
- 朝
- 「……なんや、相変わらずヒマそやな」
- 観楠
- 「暇……に見えるか(苦笑)」
- 朝
- 「それと、なんかこう、雰囲気変わったな」
- 観楠
- 「そーかぁ? 別に、前と変わらんぞ」
- 朝
- 「いや……前見たメンツがおらへん」
- 観楠
- 「……そりゃお前、しゃーないわ(笑) みんな無事大学生
なったし、それなりに忙しいみたいやから……そやなぁ。最近でも来る言うたら岩沙くらいなもんか」
- 朝
- 「バイトは?」
- 観楠
- 「あ、今はおらへん」
- 朝
- 「……食うたんやな(笑)」
- 観楠
- 「……なんでやねん(汗)」
- 朝
- 「素子さんやろ? どないや(にやり)」
- 観楠
- 「ちーがーう!(赤) 緑ちゃん、覚えて……ないんやろな、
その様子やと」
- 朝
- 「美々の友達の子か……その子にも手ぇつけて食うたんか
人が見てない思たらやりたい放題やな」
- 観楠
- 「お、お前なぁ……(汗)」
- 朝
- 「かなみは? 今、何年生や」
- 観楠
- 「今年から2年生」
- 朝
- 「ふーん……」
観楠、コーヒーを入れ、差し出す。
- 観楠
- 「で、今日は?」
- 朝
- 「渡すもんあったから持ってきた」
- 観楠
- 「……俺に?」
- 朝
- 「ほれ」
- 観楠
- 「手紙?」
- 朝
- 「ハガキや」
- 観楠
- 「どっちでもいい(汗) でも、直に持って来るもんかよ」
目を通す。上半分が写真になっていて、朝と桐子が写っている。で、その下には……。
- 観楠
- 「これ……お前なぁ(呆)」
- 朝
- 「まぁ、そーいうこっちゃ」
- 観楠
- 「それは書いてあるからわかる。写真にもなってるからわ
からん筈がない。けどなぁ! 一っ言も連絡ない言うんはどーゆーことやねん!?」
- 朝
- 「だから、今わかったやろ?(笑)」
- 観楠
- 「だぁっ! そーやのーて! 事前に連絡しろよー(呆)
みんな絶対喜ぶのにやぁ……ったく」
- 朝
- 「まぁ、いろいろあったんや」
- 観楠
- 「……」
朝、別に気にして無い様にコーヒーを飲む。観楠、憮然としたまま(苦笑)
- 観楠
- 「くそー……(考え中)」
- 朝
- 「……この試作品もらうで」
- 観楠
- 「なんでも食ってろ」
- 朝
- 「なんでもええんやな?(にやり)」
- 観楠
- 「……おい、宴会するぞっ!」
- 朝
- 「なんのや?」
- 観楠
- 「決まってんだろー。お前と桐子さんの結婚祝いだ!」
- 朝
- 「……もう済んだからいらん」
- 観楠
- 「うるさいだまれ。やるつったら、やる!」
- 朝
- 「いつ、どこでやねん」
- 観楠
- 「場所はここ! 時間は週末! 人数呼べるだけ呼んで、
お前を吊し上げつつ桐子さん心からお祝いするっ!」
- 朝
- 「……なんやそれ(笑)」
- 観楠
- 「もう決めたからな、暇作っとけよ。ついでに、最近の常
連にも紹介したるから」
- 朝
- 「……考えとくわ(笑)」
- 観楠
- 「絶対やるからな! 桐子さんにはこっちからTEL入れる
から、逃げるなよっ!」
- 朝
- 「来れたら来たる(笑)」
その週末。ベーカリーでは大宴会が催されたのであった!(笑)
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