エピソード572『結婚、したって、本当ですか?』


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エピソード572『結婚、したって、本当ですか?』

6月某日・ベーカリー。
 からんころん

観楠
「いらっしゃいま……あ、あ、あぁっ!」
「……よぉ(にやり)
観楠
「朝、お前……久しぶり、はおいといて、何しててん!」
「何て、なんや」
観楠
「いや、だからな。最近全然姿見ーへんし、連絡もつかへ んしどないなっとんや思とったけど」
「お前から特別、連絡受けた覚えはない(笑)」
観楠
「う……そーいやそーか(汗)」
「それにやな、仕事で吹利と東京行ったり来たりしとった から、ここには来れん」
観楠
「はぁ〜〜……そりゃ、ごくろーさん」
「……なんや、相変わらずヒマそやな」
観楠
「暇……に見えるか(苦笑)」
「それと、なんかこう、雰囲気変わったな」
観楠
「そーかぁ? 別に、前と変わらんぞ」
「いや……前見たメンツがおらへん」
観楠
「……そりゃお前、しゃーないわ(笑) みんな無事大学生 なったし、それなりに忙しいみたいやから……そやなぁ。最近でも来る言うたら岩沙くらいなもんか」
「バイトは?」
観楠
「あ、今はおらへん」
「……食うたんやな(笑)」
観楠
「……なんでやねん(汗)」
「素子さんやろ? どないや(にやり)」
観楠
「ちーがーう!(赤) 緑ちゃん、覚えて……ないんやろな、 その様子やと」
「美々の友達の子か……その子にも手ぇつけて食うたんか 人が見てない思たらやりたい放題やな」
観楠
「お、お前なぁ……(汗)」
「かなみは? 今、何年生や」
観楠
「今年から2年生」
「ふーん……」

観楠、コーヒーを入れ、差し出す。

観楠
「で、今日は?」
「渡すもんあったから持ってきた」
観楠
「……俺に?」
「ほれ」
観楠
「手紙?」
「ハガキや」
観楠
「どっちでもいい(汗) でも、直に持って来るもんかよ」

目を通す。上半分が写真になっていて、朝と桐子が写っている。で、その下には……。

観楠
「これ……お前なぁ(呆)」
「まぁ、そーいうこっちゃ」
観楠
「それは書いてあるからわかる。写真にもなってるからわ からん筈がない。けどなぁ! 一っ言も連絡ない言うんはどーゆーことやねん!?」
「だから、今わかったやろ?(笑)」
観楠
「だぁっ! そーやのーて! 事前に連絡しろよー(呆) みんな絶対喜ぶのにやぁ……ったく」
「まぁ、いろいろあったんや」
観楠
「……」

朝、別に気にして無い様にコーヒーを飲む。観楠、憮然としたまま(苦笑)

観楠
「くそー……(考え中)」
「……この試作品もらうで」
観楠
「なんでも食ってろ」
「なんでもええんやな?(にやり)」
観楠
「……おい、宴会するぞっ!」
「なんのや?」
観楠
「決まってんだろー。お前と桐子さんの結婚祝いだ!」
「……もう済んだからいらん」
観楠
「うるさいだまれ。やるつったら、やる!」
「いつ、どこでやねん」
観楠
「場所はここ! 時間は週末! 人数呼べるだけ呼んで、 お前を吊し上げつつ桐子さん心からお祝いするっ!」
「……なんやそれ(笑)」
観楠
「もう決めたからな、暇作っとけよ。ついでに、最近の常 連にも紹介したるから」
「……考えとくわ(笑)」
観楠
「絶対やるからな! 桐子さんにはこっちからTEL入れる から、逃げるなよっ!」
「来れたら来たる(笑)」

その週末。ベーカリーでは大宴会が催されたのであった!(笑)



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