昼休み、スナフキン愛好会三人。フラナ、佐古田はのんびりとくつろいでいる。その中に千影もクラスに遊びに来て、同じく楽しくくつろいでいた。
一方、本宮は、一人クラス委員会で使うプリントを切っていた。
その時、カッターでプリントを切っていた本宮が……
- 本宮
- 「いてっ」
- フラナ
- 「どしたの? もとみー」
- 本宮
- 「ああ、いや。ちょっと、指切った……」
- フラナ
- 「え、大丈夫?」
- 佐古田
- 「じゃじゃん(血が出てるぞ)」
- 本宮
- 「大丈夫だ、これくらい」
- 千影
- 「……血」
きらり、と千影の視線がが本宮の指に注がれる。
赤い血、指をつたう血、健康そうな真っ赤な血。
- 千影
- 「ごっくん(おいしそう……)」
- フラナ
- 「結構、血出てるよぉ……もとみー」
- 本宮
- 「うーん、誰かバンドエイド持ってないかな」
- 千影
- 「(ええい、ここはっ!) 本宮君、大丈夫? ちょっと見
せてみて(ちょっとだけ……ちょっとだけ)」
- 本宮
- 「え、見せてって、無道さん?」
本宮の答えを待たず、ぱくっと切った指をくわえる千影。
- 本宮
- 「えっ(焦り)」
- フラナ
- 「わぁお(びっくり)」
- 佐古田
- 「ぎぃぃぃん(おおっ)」
- 千影
- 「……(うん! おいしい〜)」
- 本宮
- 「あっ……あの……無道さん(真っ赤)」
真っ赤になって硬直状態の本宮。しばらくして……
- 千影
- 「ほら、もう大丈夫。血止まった」
- 本宮
- 「え、あ、ありがとう(真っ赤)」
- フラナ
- 「ほんとだぁ、よかったねもとみー」
- 佐古田
- 「じゃぃぃぃん(よかったなぁ〜)」
- 本宮
- 「え、あ、うん、ありが……とう」
- 千影
- 「あ、そろそろ授業はじまっちゃう。じゃ、またねっみん
なっ」
- フラナ
- 「ばいば〜いチカちゃん」
- 本宮
- 「はぁ……焦った。……あれ、おかしいな。なんか俺疲れ
てる……」
- 佐古田
- 「じゃんじゃん(気のせいだろ)」
そして、ぱたぱた廊下を歩く千影。
- 千影
- 「本宮君の血、おいしかったぁ(大満足)」
ぺろっと唇を舐め、小さく笑みを浮かべる千影。
知らぬが華か……
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