エピソード1034『美都ちゃん、竜胆ちゃんと邂逅す』


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エピソード1034『美都ちゃん、竜胆ちゃんと邂逅す』

登場人物

豊秋竜胆(とよあき・りんどう) :ベーカリー楠の常連。
布施美都(ふせ・みと) :ベーカリーの向かい、グリーングラスの住み込みバイト。

巨人の星

SE
(どこぞより六甲おろし)
竜胆
「ああ、どっからともなく六甲おろしが聞こえる……」
美都
「パン屋さんから……六甲おろしが……」
竜胆
「ここで巨人の星を歌えばボコ殴りにされるかな( ̄▽ ̄;;」
美都
「巨人にも歌があるんですか?」
竜胆
「有名な歌じゃないですか。ふんふんふーん、ふんふんふん」

巨人の星のフレーズをハミングをする竜胆。

美都
「巨人の応援歌なんですか?」

どうやら、知らないらしい。過去の記憶が無いのだから、知らない事の方が多い訳だが……。

竜胆
「いや、その……( ̄▽ ̄;; 有名な昔のまんがですよう」
美都
「あ、昔のマンガなんですかぁ……ごめんなさい、私、最近の事しか覚えてないものですから」
竜胆
「ほえー( ̄▽ ̄;; 巨人の星を覚えてないとは……悲しいですね(><)」
美都
「そうですね……残念です」

巨人対阪神、それは関東対関西の構図

竜胆
「それはおいといて〜。巨人といったら阪神の不倶戴天の敵なんですよ」
美都
「最近の野球は知ってます。何か、開幕戦は盛り上がってましたよね」
竜胆
「それはねぇ、阪神に名監督がきたからだよ」

この情報は、正確である。

竜胆
「あと、怪物ルーキーがねぇ」
美都
「そうなんですかぁ……」
竜胆
「そうなんです」

なお、怪物ルーキーが来たのは、別の球団で、リーグすら違う。
 竜胆の方は冗談だっただろうが、美都は素直に納得していた。
 竜胆の方も本気であったら、もはや救いようはないが……。

美都
「えーと、そう言えばベーカリーに良くこられる方ですよね? 始めまして、布施美都って言います」
竜胆
「あ、よろしく〜。豊秋竜胆です」

一通り雑談してから自己紹介をしている。順序までもズレた二人であった。
 六甲おろしは、まだ止まない。

解説

ベーカリーの前で、美都と竜胆が初めて出会う。中からは、六甲おろしが聞こえてきていた。

時系列

1999年8月頃



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