最近、家に帰ってから寝てしまうため、夜中のインターネットの時間に食事をする事が多い。
ガスコンロに火をつけ、なべに水を張る。一方で、パソコンが立ち上がり、初期動作をしている。
まともに立ち上がる確率は50%。いつも同じ所で止まるのだが、面倒なのでメンテナンスもしていない。
キーボードなら、Ctrl+Alt+Del。両手は卵をかいていてふさがっているため、ひと睨みで信号を送る。
画面が暗くなり、パソコンが再起動し出す。
あと数回やれば立ち上がるだろう。
実家から、そばやらパスタやらが送りつけられて来る。夜にそばを食べるのもどうかと思い、スパゲッティを食べる事が多くなるのだ。
適当につかんでなべの中へ。同時にタイマーを作動させる。TRPGのセッションで使えると思って買ったタイマーがだが、最近は本来の用途として使う事が多い。
しばらくしてから、書き回してパスタの全身をなべの湯に浸からせる。これを怠るとなべからはみ出ている部分が火に炙られ、別の料理となってしまうのだ。
そのままほっておいて、パソコンの前へ。メールと同時にIRCクライアントをたちあげる。
いつものようにチャンネルに入り、挨拶を交わす。
一方、別ウィンドウではメールの処理。毎日十数通であるから、それほどでもない。
タイマーが時間が来た事をつげる。
湯を切り、卵をかいたボールに塩こしょう、バター、粉チーズ、刻んだベーコン。生クリームをあけ、一瞬動きが止まるが、そのまますべて流し込む。
しばらく混ぜてから、湯を切ったパスタをボールに叩き込み、そのまま箸を持ってパソコンの前へ。
IRCでの応対をしつつ、そばか何かのようにスパゲティを食べる。文字を意識だけで表示させるのも、だいぶなれてきた。
手よりも早く打つ事が可能だ。
そのまま絡めて食べた後、残りのスープ(?)を飲み込む。
ボールと箸を流しに付けにいく。必要な食器は、なべ、ボール、箸のみ。
明日の朝も、パスタかもしれない……。
1999年のある日。
一人暮らしの司の食生活。
あまり健康的とはいえない。