エピソード1126『避難訓練』


目次


エピソード1126『避難訓練』

登場人物 --------

斎藤瑞希(さいとう・みずき)
プログラマーなお姉さん
三本柱登(さんぼんばしら・のぼる)
瑞希の同僚、ちょっとヘンな人
浦島修一(うらしま・しゅういち)
二人の上司、かなりヘンな人
宮本奈津(みやもと・なつ)
ぶっきらぼうな総務のお姉さん

本編

昼下がり、初夏を思わせる眩しい日差しがブラインドの隙間から差し込んでくる時間帯。仕事中で一番眠くなる時間帯でもある。

瑞希
「ふわぁ〜(欠伸)」
三本柱
「眠いですねー」

ぴんぽんぱんぽーん

放送
「……ただいまより、当ビルにおいて避難訓練を実施します。 お仕事忙しい中申し訳ありませんが、ご協力お願いします。なお、避難時には非常階段から続いて避難してください」
三本柱
「避難訓練……そーいや、張り紙してありましたね」
瑞希
「えーめんどくさいなぁ」
奈津
「ほら、ぶつくさ言うな。訓練訓練」
三本柱
「階段でおりるのかぁ、疲れるな」
浦島
「俺は行かんぞ」
瑞希
「焼け死んじゃいますよ、浦島さん」
浦島
「かまわん、俺の炎につつまれて消えるぞ」
三本柱
「燃えさかる炎の中で最後まで修正してるんですか?」
瑞希
「あははっ、じゃ最後の台詞は『納期は……明日っ!』だね」
三本柱
「無念ですねー」
浦島
「ちきしょー化けて出てやる」
奈津
「お前らさっさと避難しろ」

結局、避難しなかった面々だった。解説 ----
 避難訓練、ちっとも参加しない会社メンツ。



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