- 里見鏡介(さとみ・きょうすけ)
- 死者救済の使命を持った死人使い
鏡介といえども、日がな一日ボーっとしていられるわけもなく、一応毎日美術予備校に通っている。相方の幽霊少女勇那も、予備校にまでは憑いてくることもないので平凡なものだ。それというのも、鏡介が課題をこなしている間をずっと何もせずにただ浮いているのはさすがに暇だからなのであるが。
- SE
- キンコンカンコーン、キンコンカンコーン
- 友人1
- 「おい、里見ー、メシ買いに行こうぜ」
- 里見鏡介
- 「ああ。そこのローソンかい? じゃ、行こうか」
- 友人2
- 「やばいよー、アタシこのイメージデッサン絶対おわんないわ〜」
鏡介達は予備校の近所のローソンに昼食を買いに行く。近くのファーストフードや豚カツ屋、牛丼屋などに行くこともあるのだが、時間がないときはコンビニで買ってきて教室で食べる以外の選択肢はない。
- 友人1
- 「なあコレ、うまかった?」
- 友人2
- 「すらっと茶はね、イマイチかな」
- 里見鏡介
- 「今日はこれでいいか…」(早速レジに並ぶ)
- 友人2
- 「里見っちもう決めたの? ……ってリゲイン一本(^^;」
- 里見鏡介
- 「どうも寝不足で体が動かなくてね」
- 友人1
- 「ああ、こいつはね。いっつもウィダーインゼリーだけとか、そんなんだよな」
- 友人2
- 「その割にはこのあいだ白木屋でがん食いしてたよ?」
- 里見鏡介
- 「別にいいじゃないか」
- 友人1
- 「食うときは滅茶苦茶食うよな」
- 里見鏡介
- (……ああ、なんだか目眩もするな)
そしてこの日、鏡介は課題を早々に切り上げてさっさと帰ったのだった。
1999年7月。
死人使い、里見鏡介の不健康な日常の一幕。
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