- 平田阿戸(ひらた・あど)
- 酒が好きな吸血鬼ハンター。
: 料理はあまりやらない。
- 水島翡翠(みずしま・ひすい)
- 水島緑から生まれた精神体。
: 義体に入り込んでいる
聖書協会事務所。
暇をもてあました翡翠が押しかけてきたので飲み会の会場と化している。
- 平田
- 「つまみが切れたな」
最後のサキイカを口に放りこむ平田。
- 翡翠
- 「あー? つまみ?」
- 平田
- 「……お前には関係無いか」
わかっていても、このよく呑むし、よく喋る翡翠がアルコールを動力源にしているサイボーグだということは忘れがちである。
- 翡翠
- 「そんなもんいらねぇだろ」(ぐびぐび)
- 平田
- 「流石に胃がもたん。何かなかったかな……」
- 翡翠
- 「だらしねぇな、けけけ」
- 平田
- (ふーむ。そうなると……)
- 翡翠
- 「あきらめて呑めよ」(ゲラゲラ)
- 平田
- 「ふーむ」
そのまま、炊事室に入っていく。
- 翡翠
- 「何やってんだ?」
- 平田
- 「すぐ済むから待ってろ」
しばらくして、平田が一枚の皿をもって出てくる。
- 翡翠
- 「なんだそりゃ」
- 平田
- 「焼きラーメンだ」
- 翡翠
- 「は?」
皿にはただ単に麺が乗っている。
- 平田
- 「袋ラーメンをヤキソバ風に調理したものだ」
- 翡翠
- 「おまえ……」
- 平田
- 「なんだ?」
- 翡翠
- 「ビンボくさいな」(けらけら)
- 平田
- 「う、うるさい!」
こうしてふけゆく聖書協会の夜。
2000年5月頃の聖書協会事務所。
ローカルな料理の中には、あんまり人にみせるもんじゃないものもあります。
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