エピソード1424『黄色き逃亡者』


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エピソード1424『黄色き逃亡者』

登場人物

金元吉武(かなもと・よしたけ)
一人暮らしで、食事は基本的に自炊。

黄色の反逆

自宅のちゃぶ台の前に座り、炊きたてのご飯を鍋から茶碗によそる。※

吉武
「…………」

赤いプラスチックの蓋がついた円筒形のケースを手にとる。

吉武
「(……たまには)」

赤い蓋を回す。

吉武
「("のりたま"もいいかもな……)」

ご飯をよそった茶碗の上で"三色ふりかけ"を軽く振る。

吉武
「…………」
SE
さっさっ
吉武
「…………………」
SE
さっさっさっさっ
吉武
「………………………………」
SE
さっさっさっさっさっさっ…………

出ない。

吉武
「……」
SE
かぽん

蓋をはずして中身を見る。

吉武
「(ば、ばかな……)」Σ( ̄□ ̄;)
金元吉武は、炊飯器を持っていないので、鍋でご飯を炊きます。

黄と紅(くれない)と白黒の法則

吉武
「(……そういえば、聞いたことがある)

三色ふりかけは、"のりたま"だけがほぼ皆無となっていた。

吉武
「(三色ふりかけの中身は、必ず"のりたま"から無くなると
いう……)」

複数の人間(家族等)が使用するなら、その中に『のりたま好き』の人間がいてもおかしくはない。しかし……

吉武
「……俺が好きなのは"ごましお"なのだが……」

おまけに一人暮らしだろ。
 ……とにかく、"のりたま"の消費にはまるで身に覚えがない。

吉武
「(まあ、考えてもしかたがない)」
SE
さっさっさっ

とりあえず"ごましお"をご飯にふる。

時系列

2000年 5月頃

解説

真っ先に消える"のりたま"の謎。皆さんはそんな不思議な経験はありませんか? 私は不思議で不思議でたまりません。我々の知らない所で謎の組織が暗躍しているのでしょうか?
 さて、そんな"のりたま"の謎についていくらか考えてみました。

"のりたま"は一回の使用で、気づかない内に大量に消費してしまう。
"のりたま"は初めから少ない量しか入っていない。
妖怪『のりたまだけ食い』が食ってしまった(狭間っぽい)。
タラコの立場は?
このEP、オチてません。



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