エピソード1434『トレインシミュレーターの巻』


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エピソード1434『トレインシミュレーターの巻』

登場人物

水無瀬香子(みなせ・きょうこ)
吹利高校鉄道研究部副部長。

本編

ある日の深夜。

水無瀬
「えっと、いいゲームないかしら……」

ネットをあさる。彼女の習性は「シェアウェアは検討対象外」なので、フリーでいいゲームとなると限られてきてしまう。それに、パソコンゲームは鉄道系かミニゲームしか嗜好を示さない。

水無瀬
「っと、あったあった。いいわねえ。データ作れるの?」

フリーで、3D画像を表示できるトレインシミュレータを見つけた。早速ダウンロード、インストール。

水無瀬
「なになに? 車両データカスタマイズ? ……ふうん。じゃあモンスターカーを作ってみよう」

加速度5(阪神ジェットカー並み)、減速度10(常識の倍)、定出力領域〜400キロのモンスターカーを作ってしまった。

水無瀬
「どこを走ろうかしら…… 近鉄大阪線? いいわねえ」

現実の鉄道では決して体験できない「暴走」をやることにする。
 パソコンの画面は近鉄上本町駅地上ホーム。

水無瀬
「まず、ATSを切って、前向きに設定して……。 フルノッチ投入!」

結論。布施駅通過直前に時速300キロで(ソフトの都合により)均衡、近鉄下田まで5分、名張まで13分。

水無瀬
「あ〜、すっきりした」

時系列

2000年のある夏の日。

解説

スピード狂・水無瀬。



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